今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (165)17才/南沙織(1971)

2023年、早くも2月が始まった「今日の1曲」。

今日はこの曲!

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作詞:有馬三恵子/作曲:筒美京平

発売:1971(昭和46)年6月1日 (当時16歳)

売上:54.2万枚(オリコン最高2位)

1971(昭和46)年6月に発売された南沙織さんのデビューシングルです。

 

●「元祖」17才

♪だーれもいない海~から始まる、後に森高千里さんが大ヒットさせた曲としても有名で、また実に色々な歌手やバンドなどがこぞってといっていいレベルでカバーした曲ですが、それだけ「元祖」女性アイドルの楽曲ともいえると思います。

それまでもアイドル的な年齢でビートのきいたポップスを歌っていた女性歌手はいましたが、少し上の年齢層をターゲットにした感じで売り出されていて、アイドルというより歌謡曲を歌っている女性という感じでした。。

彼女が出てきた頃は、小柳ルミ子さんや天地真理さんと共に「アイドル三人娘」と称されるほど、「元祖アイドル」だったのだと思います。とりわけ女性アイドルの楽曲はこの曲から始まった、といっても過言ではないくらい、そんな楽曲だと思います。

 

●まだ日本でなかったOKINAWA

彼女は沖縄県出身です。

生まれた時もデビューした時も、OKINAWAは日本ではない頃でした。

しかしこのデビュー曲が出た直後の1971(昭和46)年6月17日に「沖縄返還協定」に調印し、翌1972(昭和47)年5月15日の沖縄返還により、日本に戻ったという、そんな揺れた時代にデビューしたのが彼女であり、そんな時に世に出たのがこの楽曲でした。

沖縄が日本になる、そんな時代に出た曲であり、沖縄の希望が彼女に注がれ、沖縄の希望の象徴的存在だったという感じがします。残念ながら彼女のアイドル時代の記憶はありませんが…。

 

●デビュー時は16才

「17才」という曲で、彼女自身が「17才」になる年にリリースされた曲ですが、7月2日生まれの彼女にとってリリース日は6月1日で、デビュー後1ヶ月は「16才」にして「17才」を歌っていた訳ですね。

そして7月2日生まれという事は「かに座」ですが、このジャケットで着ている服にカニの柄がついているのも、そういう背景によるものだそうです。

そして「17才」というタイトルですが、歌詞のどこにも「17才」なるフレーズが入っていないんですよね。17才になる彼女に提供した曲としてつけられたタイトルなのでしょうか。

 

●黄金コンビ

この曲の作詞は有馬三恵子さんですが、多数の楽曲を手掛けている中で、とりわけ彼女の楽曲の詞は数多く書いていた感がありました。また、その時のコンビとなる作曲家は筒美京平氏が多く務め、このコンビが彼女の楽曲にとっての黄金コンビとなりました。

 

●私は今生きている…

というフレーズで結ばれているこの曲ですが、愛を確かめたいから始まる楽曲の結びが「生きている」って、結局人間の色々な感情や経験は「生きている」って事に繋がるのかな、と感じさせられました。

色んな事があっても「生きてるって素晴らしい」という、そういう事なのかな、と。

 

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