2月は3連休が2回あって、なかなか嬉しい「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
作詞/作曲:G.Gill-C.Wade (日本語詞:秋谷銀四郎)
発売:1985(昭和60)年5月21日 (当時35歳)
売上:5.3万枚(オリコン最高33位)
1985(昭和60)年5月に発売された葛城ユキさん13枚目のシングル曲です。
●通算19枚目
先に「13枚目のシングル曲」と書きましたが、葛城ユキさんは何度かの改名をしており、葛城ユキ名義では13枚目となるという事です。
これ以前には本名である田中小夜子名義で1枚(1969年)、朝霧まち名義で2枚(1970~71年)、葛城「ゆき」名義で3枚(1974~76年。確認できただけで)シングルをリリースしており、これらを合算すると通算19枚目という事になります。
当初はド演歌というぐらいの演歌歌手で、後の姿からは全く考えられない楽曲でしたが、その後は葛城ユキ名義になってからはポップス路線、そして唯一無二のロック歌手へと、かなり極端な変貌を遂げていきました。
1983(昭和58)年の「ボヘミアン」(1983.5.21発売。最高3位。41.4万枚)で、その女性ロッカー感が世間的に知られるようになりましたが、この曲はその2年後に出た曲で、すっかり葛城ユキ=女性ロッカーのイメージが定着し、更にロック色を強めた感じの曲です
●カバー曲
出世作となった「ボヘミアン」は元々は他の歌手が歌ったもののカバーで大ヒットしましたが、この曲は洋楽のカバーでした。パット・ベネターというアメリカのやはり女性ロッカーが1979年にリリースした「Heartbreaker」のカバー曲として、秋谷銀四郎氏が日本語詞をつくり、日本の女性ロッカーの地位を確立していった彼女が歌う事となりました。
●「スタア誕生」主題歌
当時、一世を風靡した「大映ドラマ」シリーズの「スタア誕生」という堀ちえみさん主演ドラマの主題歌に起用されました。
よく番宣が流れていましたが、その時にこの曲の
♪振り向ーいたエンジェール
とか、サビの
♪ハートブレイカー!
などのフレーズが、ものすごくテンション高く歌われていた事を覚えています。
当時、中村あゆみさんが歌っていたのかと思っていましたが、後に葛城ユキさんと分かり「そうだったのか!」となった覚えがあます。
これも後で知りましたが歌詞は「You're ハートブレイカー」なんですね。「ヨラ!ハートブレイカー」だと思っていました(笑)
●ロックなサウンド
彼女がロッカーとしての地位を確立したといえる「ボヘミアン」は、サウンド自体はポップス的なもので、葛城ユキさん自身の強烈なボーカルやライブパフォーマンスが女性ロッカーとしてのイメージを定着させたものでしたが、この曲ではサウンドそのものもハードなものとなっています。
もっとも葛城ユキさんのボーカルがハードすぎて、音を凌駕してしまってる面もありますが。
●最晩年のライブ
葛城ユキさんは2022(令和4)年に73歳で亡くなられましたが、その前年2021(令和3)年のロックフェスでSHOW-YAとのライブにて寺田恵子さんとこの曲を歌われていました。
亡くなる1年前でステージ4の癌に侵されている事を公表した直後のライブでしたが、そんな事を微塵も感じさせない、健康な70代であってもすごいのに、命にかかわる病身でありながら、ものすごくパワフルなボーカルを聴かせ、往年のまま、いやそれ以上のソウルフルなステージングを見せていました。
まさかこの人が1年後に亡くなっているなんて…と思いましたが、生涯現役のロッカー魂を見せてくれたなと感じました。
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