2023年も後半に入ったと思ったら、その7月ももはや終盤に入った「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓PVはコチラ↓
作詞/作曲:甲斐よしひろ
発売:1987(昭和62)年4月6日 (当時33歳)
売上:1.3万枚(オリコン最高41位)
1987(昭和62)年4月に発売された、甲斐よしひろさんのソロ3枚目のシングル曲です。
●実質ソロデビュー曲
甲斐さんのソロ3枚目シングルと書きましたが、最初の2曲は1978(昭和53)年、甲斐バンド時代に唯一のソロアルバムをリリースした際に、2曲シングルカットしたもので、それらはいずれも他者が歌っていたカバー曲であり、ソロデビューというより「バンド活動中のソロプロジェクト」的なものでした。
対して、本作は1986(昭和61)年に甲斐バンドが最初に解散した後、実質的なソロデビュー時に出た作品で、全曲オリジナルの実質的なソロ1stアルバムである「ストレート・ライフ」の先行シングルという形でリリースされました。
発売は1987年4月6日で、甲斐さん34歳の誕生日の前日でした。
今年70歳になったので、その半分以下の年だったのですね、割に最近の事のように思っていましたが…
●誤字
この曲がらみで笑った事がひとつあって、何かの本で「誤字特集」みたいなのがあって、たとえば水戸黄門を「木戸黄門」と新聞のテレビ欄に載っていたとかあり、この曲の誤字でとある雑誌に「電光石灰BABY」と書かれていたのを見て大笑いしました。まさか「火」に「がんだれ」が付いて「灰」になるとは…(笑)
●打込み全開
前奏からいかにもという感じの「打込み」サウンドが全開な楽曲であることを感じます。
甲斐バンド後期の頃から割に打込みサウンドが感じられていましたが、このソロ初期はバンド時代追及していたこのようなサウンドの延長上という印象を受けます。ある種、そのような打込み系の一旦頂点という感じで。その後はソロらしい、個人のサウンドの追求という感じで、グルーヴ感とは正反対の方向へ進んでいくような印象でした。
●タフな彼女の歌
この曲はとにかく全面的に「彼女」のタフ感に満ち溢れたものになっています。
タフな野生の女で、俺も愛も飛びぬけちまう、といった感じです。
まさに電光石火なBABY、なのですね。
女性の強さがすごく強調されている感があって、甲斐バンドでは「GOLD」とか、「ムーンライト・プリズナー」とか女性の魔力的な強さを表した曲は数ありますが、本作の場合は単純に「強い弱い」の強さのような気がします、生命エネルギーの強さというか。
「男女雇用機会均等法」は1985(昭和60)年に制定され、女性の社会進出も顕著になりつつある頃でもありましたが、この曲の女性はそんな「社会的な強さ」を表してるのかな?とも感じました。
↓収録アルバムは「ストレート・ライフ」になります。
甲斐バンド後期からですが、この時期くらいまでは割と髪は短めでした。