7月下旬、世の中夏休みに突入した「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
発売:1986(昭和61)年2月5日 (当時27歳)
売上:1.1万枚(オリコン最高57位)
1986(昭和61)年2月に発売された岩崎宏美さん39枚目のシングル曲です。
●シャンプー&リンスのCMソング
に起用されて、自身もそのCMに出演し、当時これを見ていました。
長い髪に指を通して、その指通りが滑らかな様子を「髪がスーッ」と表現していたのを覚えています。
それまで「すみれ色の涙」がヒットし、「聖母(マドンナ)たちのララバイ」が大ヒットし、アイドルの年齢を越えても尚、ヒットチャートの上位を走っていましたが、その後「火曜サスペンス劇場」のエンディングテーマの常連的存在となり、ヒット曲はだんだん少なくなり、この曲を出した頃には2万枚すら売れなくなっており、その後も2万以上売れた曲はありません。
そんな中で、CMに本人が出て自身の曲が流れていたこの曲は、セールスはさておいても一定数の人の心に残ったのではないかと思います。(自分がそうでした!)
●サラッとした曲
冒頭からタイトルにもなっている
♪好きに~ならーずにー いらーれーーなーい
で始まります。サビから始まる形の曲構成ですね。
2回目の同じ
♪好きに~ならーずにー いらーれーーない~
は語尾のメロディーが若干違っていて、ファルセットも効かせながらアクセントをつけているのが特徴的です。
憧れの人への、はやるほどの心の高鳴り、その人にはなかなか会えないから、もっとそばにいたい、綺麗になったと思われたい、溢れるほどの想いがそこかしこに散りばめられていて、岩崎宏美さんの歌唱力が更に、その想いをグッと引き立てて表現されている事を感じます。
全体的に静のメロディーの中を、内に秘めた動の想いがほとばしっているような…、アイドル時代の宏美さんにもデビュー後何年か経ってからの楽曲にはそんな内に秘めた思いをつづった曲もありましたが、それらはまだ圧倒的な歌唱力でねじ伏せる感が強く、対してこの曲は、淡々とした穏やかな曲調に、基本淡々と歌われながら、振れ幅の小さい中に、ありったけの想いを乗せたような、そんな曲と感じました。(伝わりにくいですね…)
●作家陣
作詞は松井五郎さんで、'80年代から出てきたヒットメーカーで、アイドルからロックまで実に多彩な楽曲の詞を手がけていますが、特に安全地帯への提供がかなり多く、影のメンバーともいわれていました。
作曲は山川恵津子さんで、スタジオミュージシャンをやりながら、作曲・編曲も行い、'80年代のアイドル楽曲を中心に手掛け、おニャン子クラブへやそのメンバーのソロ曲の作曲を多く手掛けています。
という事で、当時27歳、アイドル時代は既に過ぎ、アーティストとして活動している中で、当時はまた個人事務所へ移って日が浅い状況でもあり、確実にアイドル時代とは違った状況になっていました。
この翌年に「男女7人秋物語」にレギュラー出演した時は驚きしましたが、今でも歌手として活動している彼女のような年代の方々は、その多くが途中で女優をやっていたりするもので、そういうオファーがあって受けていたのでしょうか?分かりませんが、その後色々なライフステージの変化を経て再び歌の世界に戻ってきて、本来の素晴らしい歌唱力を維持いや更新してステージに立ち続け、支持を得続けているのは全く素晴らしい事と思います。
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