7月も半ばまで来てしまった「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:竜 真知子/作曲:馬飼野康二
発売:1980(昭和55)年7月1日(当時17歳)
売上:不明(オリコンチャートインなし)
1980(昭和55)年7月に発売された高見知佳さん7枚目のシングル曲です。
前々記事、夏のヒロインと同じ作家陣で、そして同じ夏の曲です。
夏の曲をシリーズ的に取り上げるという事で、自分のiーPodを聴き漁っていたところに流れてきましたが、なんといっても最近驚いたのが、この高見知佳さんが今回7/10(日)の参議院議員選挙に出馬していた事です。
翌朝になって初めて知りましたが、残念ながら落選していたようですが「出馬してたの?」という感じで。
●オリコンチャート的に
高見知佳さんは1978(昭和53)年に「シンデレラ」という曲でデビューしています。当時はちょっとボーイッシュな感じで、活発さも感じられるキャラで、TVの露出的には結構見かけた方だと思います、子ども心に記憶はあるな、という感じで。
ただレコード売上に関しては、オリコンチャートイン曲がなかなか見つからず、アイドル期は芳しいとはいえなかったと思います。それでもこの曲が7枚目であったり、1982(昭和57)年まで10代のうちに実に13枚のシングル曲をリリースしています。チャート的に殆ど実績なしにも関わらず、タレント的な人気があったせいか、コンスタントに曲はリリースされ、また歌唱力もあるといえるアイドル歌手だったと思います。
しかし1曲だけ、世間的にも代表曲と呼べる曲が得られました。1984(昭和59)年発売の15枚目シングル「くちびるヌード」で、これがオリコン最高16位、10.4万枚を売上げたヒット曲になりました。既にアイドル歌手の域から脱却しつつある時期で、同じように同じ時期にヒット曲の生まれた香坂みゆきさんと同じような現象となりました。(歌がうまくて、アイドル期にこれというヒットがなく、脱却時期に1曲だけスマッシュヒットを得たという共通点)
●世代的に
高見知佳さんは昭和37年7月生まれで、学年的に松田聖子さんはひとつ上で、同じコロムビアレコードの後輩・河合奈保子さんはひとつ下になります。それこそ歌のキャリア的に同じように辿った香坂みゆきさんと同学年になります。他では川崎麻世さんなども同学年になります。
デビューは1978年11月、16歳の時で、石川ひとみさんなどと同じ年度のデビューですが、商業的に大ヒットを飛ばしたメンバーの少ない、不作といわれる年でした。
●楽曲
ここからが本論、のはずですが、いつもながら前置きが長すぎてすみません。
まずジャケットは、見るからに「夏」という感じで、18歳を直前に控えた少女のちょっとセクシーな雰囲気が印象的なものでした。
ブラス系の楽器が壮大にうねって始まるイントロから、ちょっとハイトーンなボーカルで始まる歌が実に心地良いものがあり、この高音が出るところに、一定の歌唱力を堪能できる、と思います。
結構ボーカㇽもうねりを見せていて、高音の伸びる部分は思い切り伸びやかに、抑える部分は押さえて、メロディーラインにのるところは忠実にのって、という感じで展開されていく(言葉で表現するの難しいですが)のが、聴き心地の良いものがあります。
実はこの曲、個人的にレコードを持っていますが、終奏の部分はレコードで聴くと、独特の歪みが聞こえ(キッチリと真ん中に置いてないから?)、これがまたレコードの味ともいうべき音で、敢えてレコードで聴くのが好きな楽曲のひとつです。