遂に記念すべき100回目を迎えた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:池田謙吉/作曲:池田謙吉、前田信夫
発売:1970(昭和45)年7月5日(山本コウタロー当時21歳)
売上:67.5万枚(オリコン最高1位)
1970(昭和45)年7月発売のソルティー・シュガー2枚目のシングル曲です。
記念すべき100回目にこの曲を取り上げたのは、先日山本コウタローさんが73歳で亡くなられていたと聞いた為です。
●デビューから2枚目まで
ソルティー・シュガーは1969(昭和44)年に大学生4人グループとして「ああ大学生」という曲でデビューしましたが、いくらも売れなかったそうです。
その次がこの曲でしたが、当初彼らは次の曲が出せるとは思っていなかったようで、MCか面白いなどで大学の学園祭などに呼ばれるようになり、面白い曲を探していたところ、この曲に行き着いたそうです。
実際は違う名前の馬のタイトルだったのが、メンバーの山本コウタロー(厚太郎)氏が遅刻を重ね、そのはやし立てのつもりで「コウタロー」へ変更された経緯があるといいます。
●グループ名の由来
ソルティー・シュガーという名前、元々メンバーに佐藤敏夫という人物がいて、彼が抜ける事になり、何か残そうという事になり、グループ名にその名前をという事で、佐藤敏夫(=砂糖と塩)ということから、ソルティー・シュガーになったといいます。
●リリース時は大ピンチ
この曲の作詞および、作曲者のひとりでもある「池田謙吉」氏はグループのメンバーですが、なんとこの曲のリリース直前に21歳の若さで突然死してしまいます。
グループで核となるメンバーの急死に、大ピンチに陥りましたが、先の佐藤敏夫氏が1年限りという事で呼び戻されたといいます。その1年後1971(昭和46)年にグループ自体が解散しています。
●楽曲について
いきなり競馬のスタートを思わせるシーンの音から入る形で、当時としては画期的ともいうべき斬新な手法で始まる曲でした。
とにかく♪走れ走れコウタロー のフレーズが何度も脳に働きかける?分かり易い曲ですが、間奏にあたる部分には、当時の東京都知事の模した声明と、競馬実況中継を模した早口の喋りが展開され、時間は短いながらも歌詞の大部分を占めています。
●どこでも聞く曲
発売後50年以上経った今でも、そこらのTVやら何やら、そこかしこで流れている楽曲であり、走る系、競馬関係、色々な事柄にBGM的に使われ続けています。当時はかなりウケを狙ったのか何重ものパロディが織り交ぜられているといいますが、ここまで後世にまで、歌い継がれるというよりは流れ続ける曲になるとは、当時の関係者は思ってなかったのではないでしょうか。
こんなコミックソングをアコギ速弾きで歌っていた山本コウタローさんのご冥福をお祈り致します。