今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (234)嵐のあと/フォーリーブス(1975)

2024年が明けたと思ったら、もうすでに10日経とうとしている「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:安井かずみ/作曲:馬飼野康二

発売:1975(昭和50)年6月1日 (当時平均:23.0歳)

売上:4.2万枚(オリコン最高34位)  

1975(昭和50)年6月に発売されたフォーリーブス27枚目のシングル曲です。

 

フォーリーブスの楽曲については過去にも計3曲記事にしています。

 

▼ラストシングル

lefthand926.hatenablog.com

▼2作目

lefthand926.hatenablog.com

▼昭和40年代ラストの曲

lefthand926.hatenablog.com

 

●昭和50年代の2作目

昭和40年代後半の男性アイドルシーンを席捲したフォーリーブスですが、少し下の世代になる新御三家などが台頭してきて、また彼らの年齢も上がり…というところで失速してきた感がありました。

当時のアイドルというのは、10代で人気を誇っても20歳を越えてくると苦しい感じになってきて、今よりもだいぶ低年齢で大人路線への転換を求められたようなところがありました。この曲のリリース当時で、グループ平均年齢は23.0歳でしたが、最年長の北公次さんは26歳になっていました。

そんな彼らが昭和50年代に入っても、グループとして存続し活動を続け、この年の2作目シングルとしてリリースされました。

 

●この年の紅白

フォーリーブスは1970(昭和45)年に紅白に初出場し、7年連続で紅白出場を果たしますが、この年はこれというヒット曲がなかったせいか、例外的に「ハッピー・ピープル」というシングルではない曲を披露しています。

 

●最後のアイドルナンバー

前作「ふたりの問題」(1975.2.1発売。最高25位。4.5万枚)という曲が、昭和50年代1発目のシングル曲としてリリースされましたが、かなり大人ムードの楽曲で、アイドルから一段上の路線を歩かされ始めたかな、という雰囲気でした。

これに続いて本作がリリースされた訳ですが、一転してアイドルポップの王道を突き進むスピーディーなナンバーとなっています。

その後3年間彼らは活動を続けますが、これ以降のナンバーは大人っぽいトーンの抑えられた感じの楽曲が多く、よく言えば大人っぽい、悪く言えば勢いを感じづらい楽曲が続き、1977年のブルドッグを除いては、インパクトのある曲は影を潜める格好となり、本作は最後の「アイドルらしい」王道ナンバーという感じの曲、と個人的には思います。

 

●ジャケット

タイトルが「嵐のあと」というだけあって、髪も服も濡れた状態でメンバーが写っています。服が肌に貼りついて冷たそうな雰囲気が感じられます。

 

●嵐のイントロ

曲の最初の効果音が、轟音と土砂降りの音で、最初から嵐を連想させるには十分な導入で、ここからイントロの音が入ってきて、嵐とは打って変わるような明るいサウンドと歌い出しで始まっていきます。

 

●ハードなワード

フォーリーブスの楽曲には、やたらと「死」というワードが出てくる印象があります。

この曲にも

♪死ぬことも考えた

とか

♪死ぬことも出来たろう

とか、命にかかわるギリギリの思いが伝わってきます。

この曲以外にも、以前記事にした「友情」にも

♪若者なら 死んだ後で

なんて出てきますし、

それこそタイトルがズバリ

「愛と死」という曲があったりもして、

死生観というのか、そういうものが多分に描かれていた事を改めて感じました。

 

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