今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (135)ス・ト・リ・ッ・パ・ー/沢田研二(1981)

日ごと寒さを更新し秋が深まっていく「今日の1曲」。

今日はこの曲!

 

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作詞:三浦徳子/作曲:沢田研二

発売:1981(昭和56)年9月21日 (当時33歳)

売上:36.4万枚(オリコン最高6位)

1981(昭和56)年9月に発売された沢田研二さん34枚目のシングル曲です。

 

●ジャケット

あくまでも「沢田研二」ソロ名義のシングルですが、ジャケットには「JULIE&EXOTICS」とデカデカと書かれバックバンドのメンバーと写ったものとなっています。

しかも真ん中にいるジュリー自身が最も顔が見えてないというものになっています。

 

●ストリッパーって?

この曲がリリースされた時の事を覚えていますが、当時小学5年生で歌番組で見た訳ですが、この言葉の意味も子供すぎて知らないし、親に「ストリッパーって何?」と聞いて答えに窮された(おそらく)ものと思います。数年後にそういう劇場がある事を知りました(今もあるのでしょうか…?)が、まさかそういうものとは知る由もありませんでした。

たしかに歌詞を色々見るにつけ♪裸にならなきゃ とか、♪弱いところも見せちまえば とか、♪お前のすべてを見たい とか、そういうことを思わせるフレーズがそこかしこにあるな、というのを大人になってから知るんですよね、小学生当時からドギツさみたいなものは感じてはいました。だって学校で男子が女子に向かって♪おーれのすべてをーみせーてやるー おーまえのすべてーをー…なんてやってたら、、当時そんなシーンをリアルで見かけたような気がします、昭和時代の小学生のガキの事ですから…。

 

●1981年のシングル

ジュリーはだいたい年に3作以上はシングルをリリースしているのですが、この年だけ5月に「渚のラブレター」(最高8位。23.9万枚)と9月にこの曲を出しただけで、2作しか出していないという珍しい年になりました。

確かに前後のシングルは前年末や翌年早々にリリースしていたり、ちょっとした時期のズレで偶々1981年だけが少ないように見えてしまうだけなのですが…。

 

●自身の作曲

沢田研二作曲という、自作曲の楽曲となりますが、この前の「渚のラブレター」も、この次の「麗人」(最高10位。22.0万枚)も共に自身の作曲で、総数にすれば10数曲ほどでそれほど多くはないのですが、この時期のシングルは特に自身で曲を手掛けた作品が集中しています。

 

●歌唱

最初の方の♪すぅーべてを脱ぎ捨てぇーたら おいで の「てぇー」の強く伸ばす歌唱がジュリーらしいというか、個人的に「こんな声になりたいな」と憧れるポイントですね。

もし、誰か歌手と同じ声になれるとしたら?と聞かれたら真っ先にジュリーといいます。本当にこの人のこの声歌い方ができたらなぁと。似せる事は出来ても、その声になる事は難しいので…。

 

●フリ

♪朝ーでも よーるでもーまひーるでも という部分の手を左右に振るフリが当時から印象的でマネしてました。

 

サウンド

ロカビリー調の曲とよく言われ、確かに最初からギターのうねりがそんな感じがします。ダーンダンダーンという感じの音が、上がるのではなく下がっていって、ちょっと退廃的な感じのエレキの感じが不思議な雰囲気を醸し出しています。

基本ポップな曲なのにギターのうねりはダラーンと下がっていくのを繰り返してるというか。それでいてドラムはビートをきかせていてファンキーな感じを出すのにかなり重要な役どころを占めているといえます。

 

●最後の30万

オリコン最高6位を記録し36.4万枚を売上げたこの曲は、ジュリーのシングルで現時点最後に30万枚以上のヒットを飛ばした曲、という事になります。

 

●もうひとつの30

当時のジュリーは30歳を過ぎて1980(昭和55)年元旦に発売されたTOKIO(最高8位。33.8万枚)では「パラシュートを背負ってる」とかなり話題になったものの、その後の曲はオリコン最高でTOP10に入らない作品が続いてきており、前作「渚のラブレター」が「TOKIO」以来4作ぶりにTOP10に返り咲き、この曲も続いた格好で、30代のジュリーが健在ぶりを見せつけていたところでした。

この曲でもそうですが、早くから男性歌手それも30代にしてメイクをしていて、その事をある種のウリにもしていて賛否両論あったと思いますが、この曲のフレーズにも出てくる「ショー」的な要素を重視して、そのようなファッションを積極的に取り入れていってた、というのが当時から窺えて、暫くこの路線で押し通していたな、という感じでした。

 

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