来週はもう11月になる「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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発売:1974(昭和49)年9月1日 (当時15歳)
売上:43.2万枚(オリコン最高3位)
1974(昭和49)年9月に発売された山口百恵さん6枚目のシングル曲です。
●ブレイク直後
デビューから順調にセールスを伸ばしていった百恵さんのシングルですが、「ブレイクした」といえるのが5枚目の「ひと夏の経験」(最高3位。44.6万枚)でした。
それまでの楽曲は割と「少女」っぽかったのが、この曲で♪あなたに女の子のいちばんたいせつなものをあげるわ、で始まる「衝撃的」ともいえる歌い出しで、彼女がそれを歌った、という事が余計に、この詞を引き立たせているといっても過言ではありませんでしたよね。
そんな「ひと夏の経験」でブレイクした次がこの楽曲でした。セールス的には前作と同じ最高3位を記録し、売上もほぼ同じでした。それでも「ひと夏の…」の方が断然有名なのは、やはりブレイクしたからでしょうか?
●ヒーローもののような…
この曲は、初期百恵曲にあっては、断然「強い」曲だと思います。
当時乱立していた「ヒーローもの」の主題歌のサウンドを思わせる「強い」ものでした。
タイルからすると、淡々としたものかなと思いましたが、サウンドは全くタイトルに合わない戦闘ものチックな感じでした。逆にこれが好きですが。。初期百恵曲ではこの曲が一番好きかもってくらいです。楽曲よりサウンドが圧倒的なのが好きな要因ですが…。
●ネガソング
タイトルに「感傷」とあるだけあって、やはりネガな曲です。
豪快なサウンドに反比例するようにネガな曲です(笑)
♪あなたを嫌いになりたいの とか、♪私を憎んでほしいのよ とか、もちろん本心とは裏腹な気持ちですが、どうせ愛されないのだから、好きになんかなりたくないし、好きになればなるほど、この恋が壊れてしまう…そんな感じでしょうか。
1番2番共通のラストですが、♪今すぐに消えて 私の前からどうぞ 泣くのは どちらか一人で~~ いいわ というものです。どっちにしたって一人は泣くって事か、などと考えてしまいましたが…
●この当時…
この曲のリリース翌月に、「赤い」シリーズの初作である「赤い迷路」にレギュラー出演します。彼女にとって「赤い」シリーズで積み重ねていくキャリアの最初になります。
そのドラマがスタートした時点での「山口百恵の新曲」というと、この曲になりますが、この曲はなにもタイアップしてなくて、むしろ次の「冬の色」(最高1位。52.9万枚)の方が「赤い迷路」の劇中に流れていたりするぐらいで、しかも「冬の色」は自身初のオリコン1位を獲得した曲となり、ブレイクした「ひと夏の経験」との間に挟まれる格好で、どこか歌詞のネガさと相まって?不遇の曲、と感じてしまいました。
ある意味初期百恵曲らしからぬ楽曲ですが、あえてそのイメージとかけ離れたサウンドを聴いてみるのもいいかな、というところです。「こんな曲あったんだ」とそれこそ温故知新、というものですね。