11月もあと2週間、「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:谷穂ちろる/作曲:柴矢俊彦
発売:1990(平成2)年7月1日 (当時23歳)
売上:7.3万枚(オリコン最高11位)
1990(平成2)年7月に発売された南野陽子さん18枚目のシングル曲です。
●3ヶ月連続リリース
当時彼女は23歳になるかならないかの頃で、1990年6月1日に「ダブルゲーム」(最高3位。9.3万枚)というシングルをリリースして以来、ちょうど1ヶ月後の7月1日に本作を里リリース、そして8月1日には次作「耳をすましてごらん」(最高7位。6.7万枚)と3ヶ月連続で立て続けに1ヶ月ごとにシングるをリリースしていました。
この約1年後の1991(平成3)年6月に「夏のおバカさん」(最高17位。4.1万枚)をリリースしたのを最後に歌手活動は休止しますが、そんな活動末期に立て続けにリリースしていたシングルでした。
●文字通り
「へんなの!!」というタイトル通り変な曲です。
加えて、彼女の歌い方もそれまでの曲とは全然違うし、ノリやテンションも全く違ってて、正統派のアイドル楽曲が圧倒的な彼女の曲の中ではかなりの「異色」曲です。
いうなれば「バカ」になり切って歌った曲、という感じです。
最初からみょにのっぺりとした歌い方、と思っていたら、♪ミュージシャンなーんてー の辺りでも「なー」の部分で「がなって」いたり、「どうしたナンノ?」と思うと共に「こんな歌い方できるんだ!」とも思わされたものでした。なのにこの翌年にラストシングルとは、少々寂しいものがありました。
♪へんなの!(ヘン!)というコーラスもはっちゃけてて、面白おかしい曲でした。
その異色すぎる曲ゆえか?オリコン最高は11位どまり、枚数は7.3万枚と前作「ダブルゲーム」で遂に10万を割れ、またオリコンチャートも3枚目「悲しみモニュメント」(「スケバン刑事Ⅱ」主題歌。最高6位。13.7万枚)以来ずっとTOP10入り(この間、8作連続1位を記録)を続けてきましたが、実に16作ぶりのTOP10入りならず、に終わってしまいました。
●作家陣
変な曲だけあって?作家陣も異色でした。
作詞は谷穂ちろる氏、といっても何から何まで謎のベールに包まれた人物で、表舞台に出ないばかりか、サイトも何も持たない謎中の謎の人物とされ、1985~2000年代初頭まで、いくつかの作品を手掛けていますが、細々と活動していたようです。
作曲は柴矢俊彦氏、80年代の「テクノポップ」シーンを走ったバンド「ジューシィ・フルーツ」のメンバーで、何より♪さかなさかなさかなー さかなーをたべーるとー というあの「おさかな天国」を作曲した人物です。そしてこれを歌っていたのは彼の奥さんです。
●おしてもダメ ひいてもダメ
♪おっしてぇーもダーメ ひっいてぇーもダーメ の「ダ」の部分をがなっているのも、かなり曲のイメージを決めている感じです。とにかくめちゃくちゃに歌うんだ、という気概のようなものすら感じました。
この少し後に女優に専念すべく歌手活動を辞める事になりますが、女優的側面にスポットが当たったかのような楽曲でした。