今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (82)しゃぼん玉/長渕剛(1991)

日曜になると月曜が憂鬱になる「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:長渕剛

発売日:1991年10月25日(当時35歳)

売上枚数:110.8万枚(オリコン最高1位

1991(平成3)年10月に発売された長渕剛さん24枚目のシングル曲です。

 

オリコン最高1位を記録し、売上は110万枚を突破しています。

長渕さんのシングル楽曲で最も売れたのは出世作となった「順子」(最高1位。94.8万枚)でもなく、初のミリオンセラーとなって社会現象にもなった「とんぼ」(最高1位。103.5万枚)でもなく、この「しゃぼん玉」です。

 

当時フジテレビで放送されていたドラマ「しゃぼん玉」の主題歌であり、また自ら主演もしていました。

ここでは町医者「ポー」こと矢島鉄を演じ、西新宿の土地地上げ屋と体を張って戦い、「愛すべきバカども」に取り囲まれながら繰り広げられたドラマでした。最後は国会議員(副総理)に向かって、報道カメラと大衆の真ん前で、社会メッセージを大々的に発する姿が話題にもなりました。

 

個人的に人生で最も楽しかった、かつ悲しかった時期に見ていたので、この曲と共にいまでも強烈に刻み込まれています。当時ラストで彼が長々と訴え続けたメッセージは何度も見返して、一言一句丸暗記したほどでした。それくらい、暫くはずっとこのドラマのラストを見ていました。

 

当時の彼は、今から長い目で見ると最もヤクザ然とした風貌をしていた時期だったように思われ、最も好き嫌いの分れた時期でもあったかと思います。

自分もこの時期は信者のように?なりかかっていましたが、最もいいなと思っていた時期は1982~83年頃で、長髪で髪のてっぺんが立っていて、音楽がフォークから少しポップ気味になっていった頃ですね。シングルでいうと「GOOD-BYE 青春」が売れて、久々に脚光を浴びた頃でした。

その延長上で見ていましたが、ヤクザ然とした彼が好きだった訳ではなかったですね。ただ、このドラマで「愛すべきバカども」と毎日を過ごしていたシーンが、当時の自分とオーバーラップして、すごく愛着はありました。その仲間たちを演じていたのが哀川翔さん、宮川一朗太さん、故・山田辰夫さん、この3人のやり取りも面白かったです。

当時自分は大学生で、ある団体で毎日そんな「愛すべきバカども」に囲まれて日々を暮らしていたので、毎日が刺激的でした。毎日なにがしか「事件」が起きるし、じゃれたりなんやかやしていましたが、濃いつながりを感じていたし、ハードな日々の中で色んなコミュニケーションを取って過ごしてて、しんどかったしそれ以上に楽しかった日々でした。

てな事を色々思い出して、人生で一番楽しかった時期の事を鮮明に思い出させてくれる曲です。

 

♪歌詞は、やはり彼らしいメッセージ性に富んだものですが、♪ほんの一瞬でも おまえを愛せて良かった という部分が刺さりました。これがまた当時大きな失恋をした自分の体験にも繋がります。そしてまたドラマ「しゃぼん玉」の中でも長渕氏演じるポーが、かつていた「よし子」という恋人との短い日々を8㍉で回想するシーンがあり、その儚さを連想したりもします。

辛い恋でも、人を愛せる事ができて良かった、と思える恋愛は素晴らしいなと。そう思いつつも50年強生きてきていまだに一人でいるとも思いもしませんでしたが…。

 

個人的に自分の人生にものすごく直結する楽曲なので、いつも以上に楽曲そのものに対する事が書けませんでしたが、自分もこれから一体いくつのしゃぼん玉を打ち上げるのだろう??と思います。