今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (92)花いちもんめ/長渕剛(1982)

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作詞:長渕剛、松井五郎/作曲:長渕剛

発売:1982年4月21日

売上:3.0万枚(オリコン最高55位)

1982(昭和57)年4月に発売された長渕剛さん10枚目のシングル曲です。

 

以前upした「恋人時代」の前のシングルで、個人的にこの時期の彼の曲が一番好きです。「花いちもんめ」⇒「恋人時代」⇒「GOOD-BYE青春」…と。

シングルの楽曲で見た時に、この曲から本格的に脱・フォーク的な作風で、独特のしわがれ声で歌い始めていきます。が、この時はいい感じの声で歌ってるんですよね、後の声とは違ってて。

しかしセールスには結びつかず、オリコン最高55位の3.0万枚、この前作「二人歩記」(最高55位。2.3万枚)と共に枚数的にはかなり「どん底」レベルに終わっています。結婚した時と時期が被るので、そんな要素もあったのでしょうか…?

 

長渕剛が繰り広げる「数え歌」ですが、作詞は自身のみならず、松井五郎氏との共作になっています。

♪1つ 日暮れに男女が ブランド着飾り六本木~ から始まりますが、いかにも彼らしくないフレーズのような…。

1つ、2つ…と数えてきますが、その度ごとにoh yeah(×3)と言ってて、何回oh yeah言うんだよ、ってぐらいです。最後はoh yaehの連発です(笑)

 

この曲は、「音」が好きな箇所がいくつかあります。詩や歌よりも局所的なサウンドから好きになっていった曲です。

 

まずは、最初のギターをつま弾く音、これに彼の♪Wow wow…の声が被さるのですが、なんとも絶妙なんですよね。

それから、「2つ」が終わって、「3つ」に入る直前の♪タッター、って音ですね。理由はないんですが、局所的に「ツボ」な音なんですここが。

それから、間奏に入りたての♪タララッ、タララッ、タララッ、タララッ、ターラッタ タッタッタタッタ…というところ、この音にドラムが被さっていって、いい感じの間奏になっていきます。

間奏の音が好きな曲ってありませんか?

まさにこの曲は自分にとって、そんな曲のひとつです。

歌もある意味「長渕さんらしからぬ」部分が好きですが…。

「とんぼ」のような社会へ唾を吐きかけるような曲は、いかにも彼らしいのですが、初期の本人のキャラとは全然ちがう「さわやかな歌唱」ができたのも、当時の彼の持ち味でした。

この曲の頃はそんな、爽やかさと毒味が微妙にブレンドされた、いい感じの声で歌われていた頃で、髪は長いけど、てっぺんがツンツンに立っているという、この感じがまた絶妙でした。

常々言う、いや思うのですが、1982~83年頃の長渕さんが最高だという事。後の事を否定する訳じゃないし、その後の楽曲も手にしてはいますが、自分の中でいい感じに「ピーク」だったのはこの時期でした。だからこの時期に発売された「時代は僕らに雨を降らしてる」も素晴らしい秀作だと思っています。