今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (266)サマー・エンジェル/あおい輝彦(1979)

5月も最終週末となり、時の流れの速さを感じざるを得ない「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:麻美一希

発売:1979(昭和54)年4月25日 (当時31歳)

売上:不明(オリコンチャートインなし) 

1979(昭和54)年4月に発売された、あおい輝彦さん19枚目のシングル曲です。

 

●作家陣

といっても同じ方が作詞作曲をされていますが、麻美一希さんという方で他の作品では全くお見掛けしない為調べた限りでは、当時ラジオ局に勤務されていた方のようで、この曲を提供する事は出来たものの、以後本業がご多忙となり、作詞作曲の活動ができなくなった、との事でした。

 

●売上

オリコンチャート100圏内に入らなかった為、売上枚数は不明です。

1976(昭和51)年、11枚目シングル「あなただけを」(1976.6.25発売。最高1位。79.2万枚)で初&唯一のオリコン1位を獲得して以降、コンスタントにヒットを重ねてきましたが、前年1978(昭和53)年の16枚目「バラの渚」(1978.2.5発売。最高53位。2.9万枚)を最後に、オリコン100位圏内にランクインしなくなり、この曲も同様でした。

 

●元祖・30代のポップス

元ジャニーズ、つまり元祖ジャニーズとして一世を風靡したあおい輝彦さん、この曲のリリース時は31歳になっていました。

その後は声優に、またテレビドラマや舞台俳優としての活動を充実させていきますが、コンスタントソロ歌手活動も継続しており、かつてのアイドルとしてその延長上の大人の曲をポップス路線で歌い続けていました。

この「ポップス路線」というのがミソで、この当時は30歳を越えた歌手というのは演歌歌手か、かつてのヒット歌謡曲を歌っていた懐メロ歌手か、この近年出てきていたカテゴリとしてロック歌手、フォーク・ニューミュージック系歌手というところでしたが、アイドル歌手の延長上で三十路を迎えた方が少なく、沢田研二さんは第一線で走り続けていましたが、彼以外ほとんどいなかったのではないでしょうか。

厳密にジャンルで括るのは難しいですが、かつてアイドル的に人気を得てその延長上の系統の楽曲で30代歌手として突っ走っていた数少ないひとり、という事はいえると思います。

 

●夏全開の曲

この当時のサマーソングは季節を先取りして春に発売される事が多く、この曲も4月に発売されましたが、夏全開の曲という感じです。

歌詞の冒頭が、♪青い(あおい) なのは偶然か必然か分かりませんが、ここがひとつの「つかみ」だったのかな、と感じます。

当時は30代というと、かなりのおじさんと見られていましたが、この世代の方が歌うには♪君が好きだよ というような歌詞は少々むず痒かったかもしれません。それでも元ジャニーズという経歴ならばこれが歌えたのかもしれません。当の本人は既にその世界から卒業して10年以上経つので、そんな事を引きずっているつもりはさらさらないでしょうが。

「夏の海に光る君は、とても美しくて好きだよ」的な要約すればそんな感じの曲ですが、個人的に印象的なのは何度も繰り返されるサビの部分

♪COME~ON TONIGHT

のフレーズですね。

この歌い方が、最初は「トゥナーイ!」と爽やかな感じですが、次が「トゥナ~~~イ」とネットリした歌い方で、おじさん入ってるというか、なぜか妙に爽やかさに欠けるWetな感じの歌唱になっています。

単に抑揚をつける為なのか、大人っぽく聴こえるようあえてちょっとおじさんっぽく歌ってるのか?その意図は分かりませんが、この曲を初めて聴いた時からずっと感じていた事で、この曲を記事にする時には絶対にこれは書いておかなければ!と思った事でもあります。

 

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