今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (204)いつも君のそばに/あおい輝彦(1980)

8月ももう終わり、それでも暑さは衰えない「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:山上路夫/作曲:平尾昌晃

発売:1980(昭和55)年5月25日 (当時32歳)

売上:不明(オリコンチャート圏外) 

1980(昭和55)年5月に発売された、あおい輝彦さん21枚目のシングル曲です。

 

●ソロ21枚目

最近、某被害でにわかに賑やかになっているジャニーズ事務所第一号グループ「ジャニーズ」のメンバーでした。今の動きを彼はどんな思いで見ているのだろう?と思ってしまいます。

1967(昭和42)年末ジャニーズ解散直後にソロで1stシングルをリリースしていますが、演劇の道に傾倒していく中で、2ndシングルのリリースは約3年後となりました。(この間、「あしたのジョー」など声優でも活躍していました)

その後は年に2、3枚程度のシングルリリースを重ねながら、その初期には「二人の世界」(1971年2月発売。最高3位。41.2万枚)などいきなりヒット曲が生まれましたが、徐々に売り上げが減り、演技での充実ぶりと反比例するかのように、楽曲は売れなくなっていった感がありました。

1975(昭和50)年はシングルリリースが1枚もなく、翌1976(昭和51)年「あなただけを」(1976年6月発売。最高1位。79.2万枚)が初のオリコン1位を獲得、唯一の紅白歌合戦出場にもなる彼自身最大のヒットを飛ばしてからは、コンスタントにシングルリリースを重ね、10万枚以上を売り上げた曲を連発していました。

1978(昭和53)年2月発売の「バラの渚」(最高53位。2.9万枚)を最後にオリコン100位圏内に入る曲が無くなってしまいましたが、それでもリリースは続き、この曲は100位以内に入らなくなって2年経った頃にリリースされました。

 

●時代劇の主題歌

この曲は、当時放送されていた時代劇「雪姫隠密道中記」の主題歌として起用されていました。放送時間枠はTBSの土曜22時で、当時では「Gメン'75」の終了後に放送されていました。当時のTBS月曜20時枠の水戸黄門」「大岡越前のようテイストでしたが、それもそのはずで、これらの時代劇と同じスタッフで制作されていました。

ドラマは「雪姫」を演じる当時20歳の片平なぎささんが主演でしたが、主人公たちを陰で支える実は隠し目付という「葵新之介」という役で、あおいさん自身が準主演的に出演もしていました。

彼がレギュラー出演して、かつ主題歌を歌うケースは意外に少なく、この当時は俳優活動が充実していて、歌手としてはコンスタントにシングルをリリースしながらも、ヒットもなく、歌での露出もあまり見られず、なんとなく少々余技のような印象がありました。

 

●誰の声だろう

ってくらい、高音の澄み切った声で歌っています。

初めてこの曲を聴いたのは先述の「雪姫隠密道中記」の再放送を見ていた時でしたが、当初は誰か専業の歌手の方(?)が歌っていたんだろうぐらいにしか思っていませんでしたが、まさか出演していたあおい輝彦さん自身とは思っていません出した。エンディングのテロップで、「唄・あおい輝彦となっていて、驚きすらしましたね。

独特の低音がトレードマークですらあるあおい輝彦さん、元ジャニーズで、歌う時はある程度高音が出る訳ですが、それにしても彼の他の曲と比べても、かなり高音で歌っていて、当時32歳でしたが、もっと若い澄み切った男性の声のように聴こえました。

音もさることながら、当時の彼の曲は、妙にオッサンくさい節回しが見受けられ、♪オーライ、というシャウトがオッサンっぽかったり(すみません!)、♪カモーン、トゥナァァァァ~ィという伸ばし方が妙にネットリしていたり、当時の30代はおじさんという感じで、カッコいいけどちょっとしつこいこの感じがまた彼の楽曲らしさでしたが、しかしこの曲にはそういう感じが一切ありません、徹頭徹尾爽やかな高音の男性が爽やかなまま歌い切っています。

 

●歌詞

印象的なのは

♪いつもいる 僕はいる いつもいる そばにいる

と何度も歌われるところなんですが、思いの強さはよいとして、また二人が両想いならよいとしても、これだけこのフレーズを何度も歌われると、今の時代の感覚で聴くなら、ちょっと怖い感じもしました(笑)

♪あー 離れると この胸がつらいよ

胸が張り裂けそう、というやつですね。

まだ「いつも一緒に居たい」と思える純情な人がこの曲の主人公なのでしょうか。

 

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