秋の台風の凄まじかった「今日の1曲」
今日はこの曲!
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作詞:康珍化/作曲:岡本一生
発売:1981(昭和56)年10月1日 (当時22歳)
売上:0.9万枚(オリコン最高91位)
1981(昭和56)年10月に発売された山下久美子さん5枚目のシングル曲です。
●オリコン最高91位
同名のアルバムが先行でリリースされており、アルバムタイトル曲でもあるこの曲が後からシングルカットされた事もあり、シングルとしてはあまり売れませんでした。
●「赤道小町」前夜
この曲は彼女の5枚目のシングルになりますが、次の6枚目があの「赤道小町ドキッ」な訳で、ここで一躍世間的な認知度を得て、人気歌手の仲間入りを果たしますが、そのブレイクする直前のシングルになります。
それまでの4枚のシングルでオリコンチャートにランクインしたのは3枚目の「恋のミッドナイトDJ」(最高67位)のみで、この時にライブでの「総立ちの久美子」の代名詞が誕生したといいます。
●雨の日に聴きたい曲
♪ティピティピ タプタプ のフレーズで始まる印象的な曲で、そのあと本歌詞?に入っていきますが、淡々とした感じで、これは雨の降る昼下がりに、落ち着いた気分で是非とも聴いてみたい「雨の日ソング」のひとつと思っています。
♪Rain drops faiiin' on my heart…ということで、心に雨が落ちてくるという感じなんですね。
失恋して一人になった後の日曜日、何にもなくて誰も来なくて、何かやってみるけど、過去を思い出したり、今に虚しさを感じたり…というけだるい感が全面に漂う、英語でいう「dull」な感じの曲、とでもいいましょうか。
●久美子節の確立?
前作である4枚目シングル「とりあえずニューヨーク」あたりから、「久美子節」ともいうべき、独特の高音が伸びる歌唱になっていきました。初期の頃の曲って、割と低音で歌う部分が占めていて、聴いてて不思議な感じがします。これが同一人物の歌唱かと…。時と共にボーカルも変わっていった訳ですね。
まず、この曲で大部分のところにその高音を響かせ、ひとまずその歌唱スタイルの確立を見て、次の「赤道小町ドキッ」で、全面的にバリバリの高音をフルに響かせることになります。
●B面
は「メリーよ急げ」というとってもポップな曲で、近田春夫:作詞、伊藤銀次:作曲というラインナップで、♪メリー ハリーアップ ハリーアップ メリーというフレーズが多用され、♪メリハリつけて~ などと歌われています。
けだるいA面とはとても対照的なナンバーで、これこそ次作の「赤道小町ドキッ」に繋がっていきそうな雰囲気でした。