今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (117)九月の雨/太田裕美(1977)

九月も順調に過ぎ去っていく「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:松本隆/作曲:筒美京平

発売:1977(昭和52)年9月1日 (当時22歳)

売上:35.6万枚(オリコン最高7位)

1977(昭和52)年9月に発売された太田裕美さん9枚目のシングルです。

 

●九月といえば…この曲

自分にとって「九月」といえば、この曲です!

♪September rain… 九月の雨です。

こんな九月に雨が降ると、いつもこの曲の事を思い浮かべます。

 

●最後のTOP10ヒット

太田裕美さんといえば1975(昭和50)年発売の木綿のハンカチーフがあまりに有名ですが、これを皮切りに数作のオリコンTOP10に入るヒット曲が生まれました。

翌1976(昭和51)年には「赤いハイヒール」「最後の一葉」、更に1977(昭和52)年はこの「九月の雨」や「しあわせ未満」などがランクインしており、この「九月の雨」が現時点で裕美さんのTOP10入りヒット曲の最後となっています。

 

●喉の不調期

この当時の裕美さんは、自慢の「ノド」の不調に最も悩まされていた時期だったといいます。

♪September rain rain… からくる「サビ」はかなりファルセットを利かせた歌唱で、初めて聴いた時はさすがうまいなぁ的な事を感じましたが、他の時期の曲と聞き比べると、ファルセットのパワーが落ちていて、苦しそうにすら感じました。思うように声が出せなくて、抑えた感じになってしまってるというのか…。

曲が進むにつれて、そんな苦しさを感じる部分が目立ち、最後転調でまた音が上がるので♪季節に~褪せない~こころが~あれば~、の部分は、この苦しさの最たるものを感じました。

否定的な事を書いてるわてはないのですが、この時期に喉の不調がなかったら、どんないい感じで歌ってるのかな?とも思わされます。

 

●ファルセット

という事で、ファルセットの多い名曲です。そんな部分とAメロの落ち着いた感じと、そのギャップがまた曲にストーリー性を持たせていて。良い構成の曲である事をつくづく感じます。

曲の出だしでも、♪車の ワイパー の「パー」のあたりにも巧みにファルセットを利かせていて、そんな小さなところを数えると何ヶ所にも多用されている感じでした。逆にファルセットを使う事で、のどの不調を隠していたのか…分かりませんが。思うように出ない声が、儚げな雰囲気を結果的に表現できてしまっているのかもしれません。

 

●B面

「マニキュアの小壜(こびん)という曲が収録されています。

この曲の前奏は、個人的に太田裕美楽曲で五指に入る素晴らしさです!

何の音なのか?オルゴールじゃないですが、なんとも儚げな音から入っていて、「すごい良い曲じゃいない?」「前奏だけでごはん3杯いける」ぐらいな感じなのですが、そんな音もそこそこに急にアップテンポになるのが…個人的には少々残念でした。できれば、その音のまましばらく続いててほしかった…が本音でしたが。

でも全体的には良い曲です。音的に最初との落差が大きいだけで。

ジャケット見て最初から思っていましたが、両曲同じ大きさで書かれています。そんな対等な扱いでは全然なかったですが…。

 

●九月の雨は…

♪September rainだけにせず、rain rain…と二度繰り返したのがミソですね。メロディーともよく合っています。

 

今日も、九月の雨に降られて帰ってきました。まさに♪September rain rain…です。

九月の雨は冷たくて。

九月の雨は優しくて。

その両方を感じながら、今晩帰宅してきました。

これかも九月のうちに降る雨は、この曲の事を思い出して、冷たさと優しさを感じたいと思います!

 

 

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