JRのダイヤ改正を忘れて、いつもと違う電車に乗ってしまった「今日の1曲」。
今日はこの曲！
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作詞：MEG.ME／作曲：原田雄一
発売：2019年4月24日(当時 平均18歳)
売上：3.0万枚(オリコン最高4位)
これから暫くは「春の歌」をお届けしようと思いますが、この曲は2019(平成31)年4月に発売されたこぶしファクトリー7枚目のシングル曲で、「Oh No 懊悩」と両A面になっています。
こぶしファクトリーは「モーニング娘。」などの在籍する「ハロー！プロジェクト」いわゆるハロプロのアイドルグループで、2015(平成27)年1月に8人のメンバーで結成されました。新グループ結成時にYou Tubeで見れましたが、名前が「こぶしファクトリー」というのに「えっ？」となった事でしょう。「なんじゃそれ」と。
ちなみに「つばきファクトリー」はやや後発でしたが、同期グループの扱いになり、「こぶつば」という事で並び称され後年合同コンサートが開催された事もありました。
同じ2015(平成27)年9月にはメジャーデビューを果たし、ハロプロの先輩ユニットにも負けない歌唱力で圧倒しながら活動を続けていましたが、2017(平成29)年にメンバーの相次ぐ離脱で、8人から5人になってしまいました。
2018(平成30)年から5人で活動を続け、より歌に磨きをかけ、ボイスパーカッションに和太鼓にと色々な取り組みも見せましたが、この曲の次の曲がラストシングルとなり、2020(令和2)年3月30日に、無観客のライブで惜しまれながら解散してしまいました。
この曲はこぶしファクトリーで2019年に唯一発番された両A面シングル曲のひとつです。
初期のような「がなり」で圧倒するような歌唱ではなく、スピードを抑えた、ハーモニーの美しい、また叙情的な雰囲気の歌詞にメロディーが見事に融合した形の曲です。
サビの♪きらめいてハルウララ からのメロディーラインが秀逸すぎる、というか、これは聴いてもらうしかないのですが、ファルセットで伸ばす音も心地良く、初期は大きな声での豪快な歌唱がウリでしたが、ブレーキを掛けたバラードの世界観を見事に表現した抑えの歌唱も素晴らしく、こんな歌のうまいユニットが短期で解散するのが実に勿体なく思いました。
ラストの辺りの♪この瞬間を 忘れたくないよ～ ときれいなファルセットユニゾンで歌われる部分が、また心惹かれるものがありました。解散が決まってから、この曲のこの部分を聴くと「解散を控えた今、この活動している瞬間を忘れたくないよ」と訴えているようで、涙が溢れるポイントでもあるかなと感じたものでした。
ラストで♪ハルウララ～をリフレインで歌われていく中を被さるようにリーダー広瀬彩海(あやか)さんの♪ウォーウォーウォーーーーという壮大なフェイクが、空間を支配するように響き渡る、ここもまた大きな感動ポイントでもあります。
こぶしファクトリーは実力派揃いのハロプロの中でも「全員歌える」という歌の実力派揃いでありながら、解散は大変勿体なく、それもハロプロメンバーとして残ったのは最年少れいれいこと井上玲音(れい)さんのみ(juice=juiceへ移籍)で、これ以外のメンバーは引退または演劇を中心に活動するなど、歌で誇ったグループの割にはその進路もバラバラで、みんなそれぞれの世界で頑張っているという事ですね。
