今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (48)表通りは欅通り/中村雅俊(1981)

春に向かって歩み始めた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:東海林良/作曲:鈴木キサブロー

発売:1981年2月10日

売上:不明(オリコンチャートインなし)

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1981(昭和56)年2月に発売された中村雅俊さん14枚目のシングル曲です。

中村雅俊さんは大学卒業後の1974(昭和49)年に青春学園ドラマ「われら青春!」の教師役として主演デビューし、本作で挿入歌として使われたデビュー曲「ふれあい」がいきなりオリコン1位の大ヒットを記録、デビューするやいきなりスターダムにのし上がりました。翌年俺たちの旅でドラマと同名主題歌の両方でまたもヒットを飛ばして、青春スターの地位を確立しました。

その後も立て続けに連続ドラマに主演を続け、並行して歌手活動も続け、ある意味70~90年代で最も順調に活動した俳優/歌手といっても過言ではないと思います。

現在は70歳を越えましたが、祖父役などで重要な役どころを演じて存在感はまだまだ健在で、また70代には見えない若さを保持もしています。

 

歌手活動をずっと続けてこられた雅俊さんですが、この時期だけ「例外的」といえるほど、ヒットに恵まれず、1979(昭和54)年「激しさは愛」を最後に、その後3作連続でオリコンチャート100位にも到達できなかった時期でした。(ただし、この次の「心の色」が自身2度目のオリコン1位に輝く事になります)

 

この曲は日本テレビ系連続ドラマ「俺はおまわり君」の主題歌として起用され、彼自身が交番の班長役で主演もしました。彼が演じ続けた日テレ青春ドラマ枠の延長上ともいうべき作品で、この曲がリリースされたのが彼が30歳になった直後で、30代での初シングルとなりました。

 

そんな30代初シングルですが、フォークっぽさを中心としたデビュー期と比べてだいぶ歌唱が変わっていました。

特徴的なのは「ア行」を「ハ行」っぽく歌うようになっています。サビの♪アア なんかでも初期はそのまま歌っていたと思いますが、この頃になる♪アン と歌っています。その後の♪俺の愛した も、♪俺のあした という感じ(そのように聴こえるという意味で)です。

 

改めて、この曲の詩を見ると時系列的なものがよく分かりませんでした。

1番で♪お前と暮らせる喜びを と歌い、2番で♪お前と別れた悲しみを と歌っています。(2番の歌詞は「と別れた」と書かれていますが、正しくは「お前」です) で最後にまた♪お前と暮らせる… と歌い、たぶん最後は単純に1番のリフなだけと思いますが、最初暮らしてその後別れて、またヨリを戻して…という事か??と考えたりしていました。(あんまり意味ないと思いますが) ちなみにドラマ本編では「お前と暮らせる」の方だけ使われています。

この時期までは彼はドラマでフィルム作品を中心に出ていましたが、この後からビデオ映像の作品に出る事が増えてきて、そんな過渡期の楽曲でした。