2022年もあっという間に2ヶ月が過ぎ去った「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:島 武実/作曲:宇崎竜童
発売:1977年7月25日
売上:23.4万枚(オリコン最高6位)
1977(昭和52)年7月に発売された高田みづえさん2枚目のシングル曲です。
高田みづえさんは、1977(昭和52)年に「硝子坂」という曲でデビューし、いきなりオリコン最高9位、31.1万枚のヒットを飛ばし、当時はキャンディーズ、ピンクレディー、山口百恵さん、岩崎宏美さんらの君臨する中で、このヒットは見事なものでした。この人も当時としては例外的な「歌がうまく、かつ売れる」アイドル歌手でした。
この「だけど…」は、その次のシングル曲ですが、デビュー曲と同じコンビでの作詞・作曲で、宇崎竜童さんはこの当時まだ「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」で活動していた頃でした。島武実さんは惜しくも近年お亡くなりになりました。
高田みづえさんはデビューから4曲連続でTOP10入りし、この「だけど…」は枚数こそ少し落ちましたが、それでも20万枚越えで、次の「ビードロ恋細工」まで、20万枚以上を売上げました。
その後はチャート的にはTOP10から遠ざかりますが、そのまま落ちてはいかず、数年おきにTOP10入りする曲が出て80年「私はピアノ」や83年「そんなヒロシに騙されて」など、主に桑田佳祐さんの作品でヒットを飛ばし、当時の大関・若嶋津関と結婚/引退する1985(昭和60)年まで、歌手として芸能生活を全うしました。
その後は大関のお嫁さんから、今度は親方夫人、つまりは部屋の「女将さん」として全く違う土俵で、人生を歩まれていきました。近年TVで歌を披露し、その変わらぬ姿に感動した往年のファンの方々も少なからずいたのではないかと思います。
さて、この「だけど…」は個人的にも大好きな曲で、シャッフルでこれがかかるとまた何回もリピートで聴いてしまいます。
冒頭のアコギソロでジャンジャカ ジャンジャカ…という音が鳴るだけで「キタ!」と高まります。その後のポップなメロディーがまた良いんですよね。歌いだしの前の、テテテッテッ、テレテレッ パパパッって感じのメロディーも、とにかく歌う前のすべてのメロディーがツボ、といっても過言ではないほどです。
♪かわらでーも あるきーまーしょう の「まーしょー」の歌いまわしも絶妙で、歌のうまい人って、一律に強弱かつくれるというか、抑揚が曲線的に表現できるなという事をすごく感じます。
♪はーやくぅー はーやくぅ~ と…の部分は、「早く」の部分はタメにタメて伸ばし、「と」で止めるように囁く、快調に走ってた車に急ブレーキをかけるかのようです。
そしてやはり印象的なのは曲名にもなっている♪だーーけーーーどーー のところですね。1番から3番までありますが、すべて♪だーけーどー で終わり、この曲のサビは「だけど」だけという感じです。
また、なんやかんや歌った挙句「だけど」で終わるのか!という感じでもありますが、ちゃんと楽曲的に決着つけてる感もあるんですよね。曲としてしっかり成立しているというか。
その♪だーけーどー と歌い終わった後のギューンという感じの音もたいへん印象的です。これ、同年のシングル「俺たちの祭」(中村雅俊さん)の間奏にも同様の音があって、すぐその音が連動して浮かびます。
歌い始めのテンポが、タッタッタッタッと伴奏のような音が入ってるのもまた印象的で、色々音が印象的すぎて大好きな曲です。
他にも色々好きな音や歌いまわしが思い浮かぶんですが、書けば書くほど伝えたい内容から遠ざかる気がしてきたので、後はこれを聴いた皆さんが思い思いに感じ取ってくださればと思います。