今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (137)君だけに愛を/ザ・タイガース(1968)

11月がきてしまった「今日の1曲」。

今日はこの曲!

 

www.uta-net.com

↓動画はコチラ↓

www.uta-net.com

作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち

発売:1968(昭和43)年1月5日 (沢田研二:当時19歳)

売上:39.7万枚(オリコン最高2位)

1968(昭和43)年1月に発売されたザ・タイガース4枚目のシングル曲てす。

本ブログで紹介している曲の中では、現時点最も古いものです。

 

ザ・タイガース

とは?というところで、前回記事の「ザ・スパイダース」などに続くグループサウンズの一大ブームを牽引したバンドの代表格で、まさにシーンの主役にいた、と言えるグループです。

沢田研二というスーパースターとなるボーカルがいて、岸部おさみ(現・岸部一徳)、森本太郎などといったその後各方面で活躍するメンバーも擁していたバンドでした。岸部兄弟の弟「岸部シロー」氏は途中加入ですが、その岸部シロー氏を除くオリジナルメンバーは現在も全員御存命で、近年でもコンサートの映像が確認できます。

グループサウンズのブームが去った1970年代に入っても活動を続け、1971(昭和46)年に解散したといいますが、スパイダース、テンプターズなどといった超人気グループは大体この時期に解散しています。

1980年代初頭に「再結成」され、新曲も数枚出してヒットチャートにも顔を出し、健在ぶりをみせつけていましたが、ここでは期間限定で再度個々の活動に戻り、近年はまた解散以来長らく芸能界から姿を消していた瞳みのる氏も復帰する形でコンサートが開催されたりしていました。

 

オリコン草創期の作品

オリコンチャートのスタート日は1968(昭和43)年1月4日付からということで、本作はその翌日にリリースされ、まさにオリコンチャートによって調査された最初期の作品、という事になります。

そんな中で記録されて、オリコン最高2位、売上39.7万枚という結果が残っています。

その次の「花の首飾り」(最高1位。67.6万枚)がオリコン上では最多売上として記録が残っており、更に次の「シー・シー・シー」(最高1位。50.8万枚)が連続1位を獲得し、かつ50万枚以上の売上を誇るなど、商業的には成功した2作でしたが、タイガースのイメージとして真っ先に浮かぶのは、やはりこの曲ではないかと思います。後述しますがそれだけインパクトがありました。

 

●ジュリーの黄金の人差し指

なんといっても♪君だけーにぃ~、のフレーズのもとにジュリーこと沢田研二氏が指差しするパフォーマンスが時を越えても有名で、発売後50年以上経った今でもこれを知る若い方々が居られることに驚きます。

それだけ時空を超えて影響力の強い曲であり、世に出た時のインパクトも絶大なものがあったと思います。当時まだ生まれてもいませんでしたが…。

それまで歌謡曲や流行歌といった曲が世の大勢を占めていた時代に、ビートルズが来日してエレキギターが急速に普及し、サウンドが変わりパフォーマンスが変わっていきました。

 

●新しい時代の音楽

当時まだロックって不良のやる音楽、みたいな偏見に満ち溢れた中で、グループサウンズなる形態のバンドが急速に増え、エレキギターを積極的に導入し、ロックという音楽を形づくり、そしてこの曲のようなアイドル的パフォーマンスも取り入れ、という形でまさに「新しい時代の旗手」そのものでした。

それまでなかったような明るいポップなサウンドにのせて、このジュリーの指差しで失神者が続出した、とまことしやかに書かれているのも見かけますが、何人かそのようになっていてもおかしくなかった、それだけ革命的だったという事かと思います。

タイガースでいうと、これ以前にも「シーサイド・バウンド」というロックっぽい曲もリリースされていましたが、世の中に衝撃を与えるような楽曲としてこの「君だけに愛を」はこれからも延々と語り継がれていくのではないかと思います。

 

にほんブログ村 音楽ブログ 思い出の曲へ
にほんブログ村