今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (263)もしもピアノが弾けたなら/西田敏行(1981)

5月連休も終わって、もう中盤に入ってしまった「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:阿久悠/作曲:坂田晃一

発売:1981(昭和56)年4月1日 (当時33歳)

売上:51.7万枚(オリコン最高4位) ※1981年度年間25位

1981(昭和56)年4月に発売された西田敏行さん6枚目のシングル曲です。

 

●代表的ヒット作

俳優として絶対的地位を築いた西田敏行さんの、歌手としての代表的作品です。

歌手としてのデビュー曲は、俳優としてまだそれほど有名ではなかった1977(昭和52)年5月の「木綿の愛情」という曲でした。当時はスタートしたばかりの刑事ドラマ「特捜最前線」に出始めた頃で、このドラマにレギュラーしている途中で、急速に売れっ子になって最終的に降板する事になりますが、歌手デビューした頃はまだそれほどでもありませんでした。

俳優として名を上げながらも、歌手としてレコードをコンスタントにリリースし、自身の出演するドラマ主題歌を歌う形で曲のリリースを続けていきました。

 

●ドラマ挿入歌

という訳でこの曲も自身が主演し大ヒットしたドラマ「池中玄太80㌔」の第2シリーズの「挿入歌」としてきようされました。

主題歌は、このジャケ写にもある「いい夢みろよ」の方でしたが、この第2シリーズを見た事がなかったので、この曲の事を知りませんでした。ちなみに第1シリーズはこの前年の1980(昭和55)年に放送され、この第2シリーズの後はいくつかスペシャル版が放送され、第3シリーズは平成になってからの1989(平成元)年に放送され、池中玄太は彼の当たり役になりました。

 

●元はB面だった曲

オリコン最高4位を記録し51.7万枚を売り上げた大ヒット曲となりましたが、当初はB面で発売され、逆に「いい夢みろよ」の方がA面だったといいます。その事を今この記事を書くまで全く知りませんでした。

 

●作家陣

作詞は阿久悠さんで、このレコードがリリースされたのは1981年4月1日、彼が多数手がけて日本中に大ブームを巻き起こしたピンクレディーが解散した翌日の事でした。阿久さんはこの年、日本作詞大賞を受賞していますが、この曲もその一つに含まれていた事でしょう。

その阿久さんの詞ありきで作られたという曲は坂田晃一さんが手掛けています。

 

●歌番組の印象

ザ・ベストテンザ・トップテンなどの歌番組でよく見ていました。

最後の♪あーあー 残さ~れるぅ~ の寂しすぎる部分がやはり印象的でしたね。

当時小学5年生でしたが、学校でなんかやらかして「残される」、その時は落胆したものでしたが、♪あーあー(学校に)残される てな感じで歌ったりしたものでした。

ピアノで始まる印象的なメロディーで、これが流れるだけで何の曲かすぐにわかってしまいます。

当時の西田さんってユニークさに溢れた性格俳優という感じで、2枚目のモテモテを演じるというより、3枚目キャラの方が強かったのですが、そんな男の悲哀をちょっとばかり感じる ♪ピアノがない とか ♪君に聴かせる腕もない とかコンプレックス的なものを表現するのがうまいなと感じました。歌いながらにして俳優として演じているような、言葉にするとそんな感じの事を、この歌を見て感じていました。いつも陽気な人ほど、ふと寂しい瞬間にものすごくギッャプを感じるものですが、彼はこれ表現するのがすごく上手な方である事を改めて感じました。

 

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