今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (292)風を感じて/浜田省吾(1979)

10月に入ったと思ったら、もう後半に突入した「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/浜田省吾三浦徳子:作曲:浜田省吾

発売:1979(昭和54)年7月1日 (当時26歳)

売上:10.2万枚(オリコン最高25位) 

1979(昭和54)年7月に発売された浜田省吾さん7枚目のシングル曲です。

 

●初のヒット曲

浜田省吾さんは元はバンド「愛奴(あいど)」のドラマーとして1975(昭和50)年にデビューしていますが、その年のうちに脱退し、ソロで翌1976(昭和51)年4月にアルバム「生まれたところを遠く離れて」とシングル「路地裏の少年」でデビューしました。

「あの"路地裏の少年"がデビュー曲??それはさぞかし売れたんだろうな」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、有名になったのは後年の事で、この1976年時点においては全く売れませんでした。

シングルではここから計6作リリースしても、オリコン100位圏内に入った曲は1曲もありませんでした。

この曲は7作目にして初めてオリコン100位以内に入るや、最高25位を記録し10万枚を越える10.2万枚を売上げるヒット曲になりました。

しかし、それは世間的に誰もが知る存在になった訳ではなく、またメディア露出が極端に少ない事からも、すぐにブレイクという事にはなりませんでした。

 

●タイアップ曲

この曲がヒットしたのは、タイアップによるところ大ともいわれますが、日清カップヌードルのCMソングとして起用されたものでした。

それまでもCMソングの話がありながら、ことごとく没になっていったので、いい加減嫌になっていた、そんな時にこの話が決まったそうです。

また、この時の浜田省吾さん(以後「浜省」とします)は、一時的に詞が作りづらい状況となっており「失語症のような状態だった」といい、この曲も三浦徳子さんが作詞していました。これを浜省がかなり手を入れて、三浦さんの詞は殆ど残っていないそうですが、2人の手による作詞となっており、基本自身で詞曲もこなしますが、この時期はアルバムでも職業作詞家が入っている作品が:結構あります。

また、レコードジャケットを見てると、らしくない服装で、まだ売れなくてプロデューサーの言われるがままになされている感がありました。

 

●印象的な詞

スクランブル交差点」という言葉はこの曲でハッキリ認知しました。

それまでもスクランブルという言葉自体は聞いた事はありましたが、意味をよく理解しておらず、またこの交差点については、この曲で知った直後に偶々ある街を通りかかって、そこの信号に「スクランブル交差点」と表記されていて「そういう事か!」と理解しました。

歌詞には載っていませんが、サビ前に

♪Oh No!(×3) 

と繰り返す部分がありますが、

そこがよく「小野~小野~小野~」に聴こえたものでした(笑)

 

♪It's so easy

♪Easy to be Happy

は歌詞上は直接繋がっていませんが、Easyで終わった次の行の英語がEasyで始まり、何か繋がっているような錯覚を覚えました。

 

♪自由に生きてく方法なんて 100通りだってあるさ

って歌詞はいいですね、日々の生活に縛られず、考えを凝り固まらせず「幸せになるのは簡単」と英語で歌っているように、何かから解放されるような歌詞ですが、これが浜省が書き換えたものか、三浦さんの原詞が残ったものかは分かりません。

 

浜省にとっては、作詞面でもがき苦しんだ時期だったと思いますが、一応この曲のヒットで先へ進めたというところで、この曲も売れなかったらどうなっていただろうとも考えてしまいますが、この曲が入ったアルバム「君が人生の時」は、彼の転換点にもなり、後にも語り継がれる名盤となりました。

 

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