今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (241)青い珊瑚礁/松田聖子(1980)

暖かい2月を過ごしている「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:三浦徳子/作曲:小田裕一郎

発売:1980(昭和55)年7月1日 (当時18歳)

売上:60.2万枚(オリコン最高2位) ※1980年度年間15位

1980(昭和55)年7月に発売された松田聖子さん2枚目のシングル曲です。

 

●世に出た曲

松田聖子」の名を世に知らしめた曲、といっても過言ではないと思います。

♪あー わたーしーのこーいは~

の歌い出しは、日本国民の多くが知るフレーズだと思います。(ある一定の年齢以上は)

 

よく彼女の「デビュー曲」と間違われますが、デビュー曲は裸足の季節(1980.4.1発売。最高12位。28.2万枚)で、当時資生堂の「エクボ」という洗顔フォームのCMソングに起用された曲で、ここでの♪エクボの~ のフレーズが有名になりました。自身は曲を歌うのみでCM出演はしておらず(どうしてもエクボが出ない為)、後に「それゆけ!レッドビッキーズという少年野球ドラマに主演することになるタレントの山田由紀子さんが出演していました。

このデビュー曲もそこそこ売れて話題にもなりましたが、爆発的なヒットを記録した最初の曲はこの青い珊瑚礁でした。

初期聖子を語る上で、あるいは松田聖子の登場を語る上で、欠くことのできない代表曲として今も語り継がれており、その時に必ずこの曲がついて回っています。

 

オリコン1位前夜

松田聖子さんのアイドル期(永遠のアイドルともいわれますが…)、ここでは結婚までの時期でいうと、オリコンヒットチャート的には「1位の常連」であり、出す曲だす曲が連続して1位に輝いていたイメージがあります(実際には24作連続1位!)

しかし、その記録はこの次である3rdシングル「風は秋色」(1980.10.1発売。最高1位。79.6万枚)からスタートするもので、意外にもこの曲は1位にはなっておらず、2位止まりでした。しかし、1980年度の年間15位の売行きを記録し、以後自身が1位に輝いた曲の多くを上回る60万枚の売上を記録しています。

 

●歌詞

サビの部分があまりにも有名すぎて、曲名よりも先に出てくるぐらいにひとり歩きしてしまって、はてどんな曲だっけ?となります。

サビでは「私の恋」は南の風に乗って、青い風を切って走れ、あの島へ、といった具合に、恋が勢いよく走りだす様を描いています。

Aメロからの歌詞だと、あなたに会うたびにすべてを忘れてしまい、はしゃいだ私はLitte Girl 熱い胸聞えるでしょう と続きます。「あなた」に会うたびに我を忘れるほど舞い上がってしまう訳ですね。

♪素肌にキラキラ珊瑚礁

と続く訳ですが、こういうフレーズを発想し表現できるってすごいなと感じました。

♪二人っきりで流されてもいいの

と続きますが、サンゴ礁が流されるかのように「二人」をみたてているのでしょうか、そして短く♪あなたが好き を挟んでの、あのサビに繋がっていきます。

サビとそれ以外の部分のテンションの落差があまりに大きいのも、逆にこの曲の魅力だといえます。

またサビは、適度にビブラートを利かせていて、歌唱力を云々された向きもありましたが、初期から十分に歌唱力のあった人だと思います。

 

●作家陣

作詞は最近亡くなられた三浦徳子さんで、作曲は小田裕一郎さんです。

デビュー曲から最初の3作がこのコンビに手によるものとなっています。小田氏も2018年に逝去されており、この2人ともがもう御存命でないのはとても残念ですが、初期の歌手としての「松田聖子像」をつくり上げたコンビといっても過言ではなく、その功績は大変大きいと思います。

この曲のサビのフレーズは、プロデューサーがイメージを伝えるや、ギターを取り出して即興で弾いた上に、この詞の部分も歌い出したものが採用されたといい、一部作詞もやっている訳で、一瞬のひらめきが生み出した名フレーズだったのですね。

サウンド的には、イントロやアウトロで遠い南の島へ連れていかれそうな、メルヘンチックな音づかい、そんな感じがしました。

 

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