今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (29)さよならの物語/堀ちえみ(1983)

2月1日2回目の更新、ではなく前回の更新は実質1月31日でした、な「今日の1曲」。

 

今回はこの曲!

 

www.uta-net.com

 

↓音源はコチラ↓

www.uta-net.com

 

作詞:岩里祐穂/作曲:岩里未央

発売:1983年1月21日

売上:18.7万枚(オリコン最高8位)

f:id:lefthand926:20220201205926j:plain

1983(昭和58)年1月に発売された堀ちえみさん5枚目のシングル曲です。

堀ちえみさんは1982年「潮風の少女」という曲でデビューし、中森明菜さん、小泉今日子さん、石川秀美さん、早見優さんなどと同じ花の82年組といわれるアイドル大豊作の年にデビューしました。

 

個人的に「堀ちえみさんの楽曲」として初めて認知した曲で、オリコンや「ザ・ベストテン」などの歌番組でも、5曲目にして初めてTOP10にランクインした曲、というのもあって覚えてるのだと思います。ちなみにスチュワーデス物語の演技で一世を風靡するのは、この年の10月からになります。

 

調べてみると、実はこの曲が彼女最大のヒット曲で、売上18.7万枚が最高でした。

この曲を皮切りに次々と出す曲が歌番組に登場していたので、その先の曲(「リボン」「白いハンカチーフ」「稲妻パラダイス」など)の方が売れているのか、と思ったらそうではなく、20万枚越えは1曲もないんですね。

ただ、その後の曲が安定して15万枚前後を売り上げていて、85年の初頭位までの2年間はこの勢いを持続していました。残念ながらその後失速し、引退もされたので実績が残らず、またそこそこのレベルでコンスタントに売れていた為、後世に歌い継がれるような「彼女の代表的な曲」というのはないままになってしまいました。

 

歌手というよりも「スチュワーデス物語」の演技で「教官!」とかノロマな亀」とかのフレーズが世を席捲してしまい、歌とは違う世界で「時の人」となりました。その辺りは同期デビュー組の誰もが成しえていない、彼女が№1だったといえるでしょう。

 

曲に話を戻すと、作詞の岩里祐穂さんはこの曲が作詞作曲家としてのデビュー作で、作曲の「岩里未央」という名義は作曲家・三浦一年氏との共作ペンネームだそうです。彼女はその後、今井美樹さんの楽曲を作詞オンリーで多数手掛ける事となり、現在でもアイドルユニット等色々なアーティストの楽曲を手掛けています。

 

冒頭の♪ハァーー、ハア!(×2)というコーラスからなんとも印象的な曲でした。

歌いだしの♪僕ーの天使っさ君はねって というところから個人的にすごくキャッチーなものを感じました。そんな美しいフレーズのすぐ後に♪そうよ二度と帰らない物語~と、冒頭から実に落差のある展開でもある曲でした。

 

この曲が初めてベスト10に入った時、堀さんとスタッフさんは抱き合って喜んだ、とどこかの記事で見かけました。それまでの彼女の楽曲を後から聞いてみても、何かこうインパクトが弱いというか淡々とした感じだったのが、この曲はメリハリついてて、最初のコーラスから歌いだしから、一転落ち着くAメロ?から、売れ線の色んな「仕掛け」がなされていたように思います。

 

そして堀ちえみさんといえば、その後実に壮絶な人生を送られているなと、年代の近い自分からすると感じさらせれ、特に近年の壮絶ながん闘病はかなりつらいものと動画を見て思いました。ステージ4の舌癌だったということで、言語のリハビリをされていましたが、どうか打ち勝ってこれからの人生をもっと楽しく健やかなものであってほしい、と切に願うばかりです。