今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (30)唇のプライバシー/河合奈保子(1984)

記念すべき?30回目を迎えました「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:売野雅勇/作曲:筒美京平

発売:1984年8月28日

売上:12.4万枚(オリコン最高4位)

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1984(昭和59)年8月に発売された河合奈保子さん18枚目のシングル曲です。

河合奈保子さんは1980年「大きな森の小さなお家」という曲でデビューし、デビュー同期に松田聖子さん、柏原芳恵さん、岩崎良美さん、男性では田原俊彦さん、近藤真彦さんなど、前記事の堀ちえみさんの82年組も豪華でしたが、この「80年組」も実に豊作の年でした。

 

デビュー曲こそオリコン最高36位、7.6万枚でしたが、次の「ヤング・ボーイ」から10万枚を越え、5曲目「スマイル・フォー・ミー」はハキハキした彼女のキャラクターが活かされた明るい曲で初めてオリコンTOP10ランクイン(最高4位)、暫く開いて8枚目「愛をください」から連続でTOP10入りを続けていて、連続10万枚越えはこの曲の次の「北駅のソリチュード」まで18曲連続で、オリコンTOP10入りは「十六夜物語」まで実に20曲連続で達成します。

同期の中では、松田聖子さんや、たのきんトリオの猛烈な人気の陰に隠れていた感がありましたが、メディアに常に出続けていただけでなく、レコードセールスも一定の売上があり、ヒットもしていて、安定感のあるアイドルという感じでした。

 

初期は「スマイル・フォー・ミー」のようなハキハキした歌唱から、「けんかをやめて」のようなしっとりした曲まで歌えるのも彼女のウリだったと思います。

この時期は、連続10万枚超えも途切れかけ、10万そこそこ売れる感じで、枚数的には82~83年頃がピークで、最も売れたのは「エスカレーション」(1983年)の34.9万枚で、文字通り「エスカレート」したのですね。

 

その「エスカレーション」の頃からでしょうか、髪もショートになり、曲調もシリアスな緊張度の高い感じになっていって、この「唇のプライバシー」あたりまでが彼女にとっての「ハード路線」とでもいうか、それまでの彼女の持つ「明るくハキハキ」したキャラクターの対極にあるような楽曲が次々とリリースされていたように感じます。

 

印象的なフレーズが♪初めてだけど 初めてじゃない~ の部分でしたね、当時中2でしたが、その相矛盾するフレーズはやはりツッコまずにはいられませんでした。

 

それと♪唇! っのプラバスィ~ のこの「間」が色気を感じさせるものがありました、多感な頃だからこそ余計にそういうものを感じたのか。

それこそ、大人への脱皮をはかる時期に差し掛かっていたと思いますが、それまでの単なる清純アイドルから転換していく、彼女にとっての難しい時期の曲だったのかもしれません。 これを経たからこそ、後の自作曲楽曲をリリースするアーティストへとスムーズに変貌を遂げられたのかな、とも思いました。

 

後の機会に、彼女の自作曲はこのコーナーで御紹介できればと思いますが、とりあえず今は自分のWALKMANでランダム再生して「これ」と思ったシングル曲を気まぐれに記事にしております。

 

ではまた!