今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (34)三色すみれ/桜田淳子(1974)

コロナ10万人も何やら聞き飽きた感のある「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

www.uta-net.com

 

↓動画はコチラ↓

www.uta-net.com

 

作詞:阿久 悠/作曲:中村泰士

発売:1974年2月25日

売上:18.6万枚(オリコン最高10位)

f:id:lefthand926:20220208231152j:plain

1974(昭和49)年2月に発売された桜田淳子さん5枚目のシングル曲です。

 

桜田淳子さんは、この曲が発売されるちょうど1年前の1973(昭和48)年2月25日に「天使も夢見る」でデビューし、同学年で同時期にデビューした森昌子さん、山口百恵さんと共に「中3トリオ」(後には「高3トリオ」)として70年代女性アイドルのトップクラスに君臨した存在でした。

 

デビュー曲はオリコン最高12位、12.1万枚と上々の滑り出しで、彼女の初期の代名詞的な曲は3枚目「私の青い鳥」で♪ようこそここへ クッククック~ はとても有名なフレーズとなりました。この曲で初めて15万枚を突破し、4枚目「花物語」でオリコン最高9位と初のTOP10入りを果たし、20万枚も越えました(23.7万枚)。♪この花は私です とセリフで始まるこれも少し有名な曲ですね。

 

そしてこの「三色すみれ」は前作より少し落としたものの、2曲続けてTOP10入りを果たした曲という事になります。

この当時の彼女のシングル曲はほとんどが「花」に関するものでした。前曲は「花物語」、そして「三色すみれ」、1曲飛んで次が「花占い」と。とにかく歌詞に「花」の文字が沢山出てきます。

 

デビューから比較的淡々とした曲で、淡々とした歌い口でリリースしてきた感がありましたが、この「三色すみれ」は初めてといっていいくらいのポップな曲だったように思います。サビの歌唱なども、それまでの曲にあまり感じられなかった力感がありますし。次の「黄色いリボン」はもっとポップになっていきますが。

 

後の彼女の歌唱は、作家である中島みゆき氏によるところの影響大で、完全に中島みゆき歌唱(当時の)になっていきますが、初期は淡々として、どこか壊れそうな繊細さがありました。

その儚げな歌唱が、すぐに枯れたり萎れたりする儚い「花」とダブったのでしょうか。もう二度と帰らない時を思わせるような、すごく儚げで昔チックに聴こえる?曲を次々と紡ぎ出していったように思えました。言葉で表現するの難しい語彙力…ですが。同じ時期の山口百恵さんの曲と聞き比べて、随分遠い過去の曲のように思えるんです。古い新しいというより、遠い昔の時空に連れ去られるような感覚、とでもいうか…これ分かってくださる方がいたら神です(笑)

 

三色すみれって、紫・白・黄色でなるとありましたが、このジャケットで持っているのは2色だけですね(笑)

当時15歳でまさに「中3」でしたが、中3トリオはほとんどこのくらいのショート気味のヘアスタイルだったように思います。南沙織天地真理小柳ルミ子というアイドルトリオが隆盛を極めた時代から取って代わるように、彼女たちが頭角を現し始めた時期でした。