今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (35)彩りの季節/石野真子(1981)

3連休が待ち遠しい「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

www.uta-net.com

 

www.uta-net.com

 

作詞:有馬三恵子/作曲:川口 真

発売:1981年4月21日

売上:3.5万枚(オリコン最高35位)

 

f:id:lefthand926:20220209205012j:plain

1981(昭和56)年4月に発売された石野真子さん14枚目のシングル曲です。

 

石野真子さんは、1978(昭和53)年に「狼なんか怖くない」でデビューしました。♪あなたもおおかみにぃ~ のフレーズは、ある世代には大変有名ですね。八重歯と垂れ目がトレードマークの超人気アイドルでした。

 

デビュー曲はオリコン最高17位、10.4万枚を売り上げ、これまた上々の滑り出しを見せたこの時が17歳でした。その後もそこそこ売れましたが10万枚越えは3曲で、最高が「春ラ!ラ!ラ!」(80年)の16.0万枚で、次がその前の「ジュリーがライバル」(79年)の10.6万枚でした。

 

70年代末期から80年代初頭まで、大人気を博したいわゆるトップアイドルにも関わらず、意外にもオリコン最高で10位以内に入った曲が1曲もなく(榊原郁恵さんも同様です)、順位での最高は「ハートで勝負!」(80年)の15位でした。♪ワンペアー ツーペアー スリィーカァド~ ってやつです。

 

あとは初期の曲が比較的売れ、段々尻すぼみになっていきましたが、この曲が出た頃は20歳を迎えており、初期のインパクトのあるポップな楽曲からすっかり路線転換され、しっとり落ち着いた曲が次々とリリースされていきました。ジャケット見ていても、なんていうか売る気を感じなかったのですが…なんとなく撮った写真っぽくて。この曲は長渕剛さんと婚約する前の最後に出た曲でしたね。

 

それだけに、初期の♪おおかみなら~(狼なんか怖くない)とか、♪わたしのドンとよはせてーください(わたしの首領)とか、♪ブギウギ シュワッチ(ワンダー・ブギ)とか、♪うーち落とせ バン バンバンバンー(ジュリーがライバル)のような、インパクトのあるポップな曲を次々世に送り出していたイメージが強いかもしれませんが、それと対極にある、この曲のようなしっとり路線でしっかり歌っている彼女の歌唱は再評価されるべきと思っています。聴き始めた頃は「すっかり面白い曲歌わなくなったな」なんて思ってたものでしたが…。

 

この曲そのものの話を全然していませんでしたが、Bメロ?♪吹ーくかーぜのー の部分は少し前に出た河合奈保子さん「愛してます」の♪かまわーないー の部分に似てます。哀愁の季節に別れを告げて、思いのままに燃えたいの…という曲だと思いますが、なんか切なさや哀愁そのものを強く感じてしまうのはメロディーのせいでしょうか?

 

アイドルから結婚、離婚その後は女優をメインに活動してきた石野真子さんですが、近年は歌の舞台にも戻って来て、アイドル時代を過去のものにするのではなく、大切なものとして歌い継いでいくというか、そういう動きは実にいいなと思います。彼女に憧れたアイドルは多数いて、河合奈保子さん、小泉今日子さん、堀ちえみさんなど、中でも堀さんは「神」のように信奉しているとどこかで見かけました。それだけ後の世代に影響力があったのですね。

 

個人的に同じ県の出身であり、それだけに思い入れのある一人でもあります。「八重歯」という言葉は、当時の小学館の学習雑誌で見た、彼女の特集記事の写真で初めて覚えました。

 

ほぼデビューの頃から記憶がある最初のアイドルですが、すっかり還暦に。しかし今CMで見てもおばあちゃんの様な眼鏡かけてると思ったら、若い頃も演じ分けてて、さすがいつまでも綺麗で、相当波乱に富んだ生涯を送られているであろうに、それを微塵も感じさせない、素敵な年の重ね方をされていて、往年のファンがついて離れないタイプの人だろうな、とつくづく思いました。