今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (46)まちぶせ/石川ひとみ(1981)

いよいよもう寒さのピークは越える、信じていいんですよね?と迫る「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:荒井由実

発売:1981年4月21日

売上:39.7万枚(オリコン最高6位)

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1981(昭和56)年4月に発売された石川ひとみさん11枚目のシングル曲です。

珍しく「王道の曲」を記事にしました。

石川ひとみさんの代名詞的な大ヒット曲で、今でも彼女はこの曲を歌い継いでは、変わらぬ美しさを見せつけ?、本当に「素敵に年を重ねている」典型的な人だと思います。

個人的に女性アイドル歌手として一番最初に好きになった人、といっても過言ではないくらいで、いとこに彼女と同世代の「ひとみさん」がいましたが、この人もスゴイきれいな人で、「ひとみ」という名前は美人しかいない!的な感覚を子供ながらにもっていました。

 

この曲の前から、石川ひとみさんの存在は知っていましたし、それこそ「プリンプリン物語」というNHKの人形劇で主演したり、バラエティーでもよく歌を披露していて、その美貌にはインパクトがあった訳ですが、殊、楽曲に関してはそれまで「コレ」というヒット曲がなく、デビューは1978(昭和53)年の「右向け右」で、そこからここまで10枚のシングルをリリースするも、最高が42位(2曲目くるみ割り人形)で、また3曲も100位以内にランクインしなかった曲があるくらい、ヒットとは無縁でした。

 

この曲は、作詞作曲が荒井由実さん、つまりユーミンですよ、独身時代の。ユーミン自身が後年セルフカバーもしていますが、それはそれは全く違う曲にしか聞こえない異次元レベルでした。

ユーミン作品ですが、ひとみさんがリリースした頃は「松任谷」姓であり、荒井姓の頃の作品であるのは、既に三木聖子さんという歌手が1976(昭和51)年にデビューシングルとして発売し、オリコン最高47位の記録を残しています。

石川さんがこの曲を歌ったのは、色々と背景があったようで、これまで10曲出して思うような結果が出ず、「これで歌手活動にひと区切りつける」つもりだったようで、昔アマチュア時代によく練習して、また詩の内容が実体験そのものであるこの曲だったら、納得してひと区切りつけられる、と思ったそうで、当時のプロデューサーが元・甲斐バンドの長岡和弘氏で、本人の意を汲む形で周囲の反対を押し切って、このシングルに賭ける事を決意した、という経緯があった事を知りました。

 

この曲の大ヒットにより、歌手・石川ひとみとして認知され、その年の「紅白歌合戦」で泣いて歌えなくなったのも記憶にあります。当時小5で遅くまで起きてるのを「未知の世界」経験みたいな感じでしたが。

その後はまた大きなヒットはなく、結局オリコンTOP10に入ったのはこの曲限りでしたが、何十年経っても歌い継いでいく素晴らしさを画面を通して今でも見せてくれます。特に彼女の場合は、途中でB型肝炎に罹って苦難の道を歩き続けた時代があって、それを乗り越えても実に素敵にかわいく歳を重ねているので、本当にその事が素晴らしいと感じざるを得ないのです。

 

サビの♪好きだーったのよ あーなたー とか♪あなたを振り向かせーるー の部分、TVカメラを見つめて、観てる人間と目が合う瞬間、子どもながら何か吸い込まれるようでした。なんて美しいキラキラした「瞳」(ひとみ)なんだと…。

 

今でも歌手であり続ける石川ひとみさんだから歌えるこの曲、曲に魂が吹き込まれるといいますが、いつまでもキラキラしている彼女が歌うからこそ、曲もキラキラと輝き、純粋な乙女心を歌う世界観が褪せることなく、今もまだ瑞々しさを保っているのだな、とつくづく思う訳です。