朝は相変わらず寒いけど、夜の寒さが緩んできてる「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:秋元 康/作曲:筒美京平
発売:1986年5月1日(当時18歳)
売上:17.4万枚(オリコン最高3位)
1986(昭和61)年5月に発売された本田美奈子さん6枚目のシングル曲です。
本田美奈子さんは1985(昭和60)年に「殺意のバカンス」という曲でデビューし、4枚目「Temptation」が最高10位、18.4万枚のヒットで初のTOP10入りを果たし、翌年5枚目「1986年のマリリン」が最高3位、24.9万枚のヒットで一躍トップアイドルの座に駆け上がりました。今回の「Sosotte」はその次のシングルという事になります。
冒頭の♪そそって そそられーてー が何といっても耳に残る曲ですね。
「マリリン」の売れた余波もあって、このフレーズも当時多くの人の耳に残ったかと思います。その後の♪どっちっにする? というところも同じように。
♪I Love You~という部分も、その後の彼女の歌唱につながる独特の歌い方をしています。♪I Love You~ を「あーいらーびゅーぅう」という感じで、語尾を伸ばしながら「う」の音を小さくするんじゃなくて、逆に大きくする感じです。
この曲は割とゆったり歌っている部類の曲と思いますが、アイドル離れしたのびやかすぎる歌唱で、彼女もまた「歌がうまくかつ売れる」稀有なアイドルの一人でした。
その細身すぎる身体に、ストイックの塊のような雰囲気で、そこかしこに漂う危うさのような脆さのようなものを纏いながら、命を削るように激しく歌っていた、そんな感じもしました。
35歳くらいの時に「1986年のマリリン」を歌っていて、声量はかつてよりも大きく、それでいて音の余裕を感じさせる素晴らしいパフォーマンスを披露していて、アイドル時代はそんなに見てなかったのですが、むしろ年輪を重ねてからの歌唱に目も心も奪われていたような気がします。
そんなこれから、という時に急性白血病に罹患したニュースが流れてきました。1992(平成4)年頃だかに「ミス・サイゴン」の舞台に立つ彼女を心配する声やニュースを見聞きして、それは別に病気とは何の関係もなかったのですが、後年病気に罹り、やはり身体が強い方ではなかったのかなと思ったりもしました。(病気に強くなさそうという意味も含めて)
2005(平成17)年、38歳の若さでこの世を去りました。
それはあまりに悲しい死であり、儚い命だったと感じざるを得ませんでした。ガラスのような危うさをどこかに感じていたけれど、それにしてもこんなに早くに逝くとは…しかありませんでした。
出生地ではないものの、生涯の大半を過ごしたという埼玉県の朝霞駅前にはこのような碑があり、これは実際に訪ねた際に撮ったものですが、反射しまくって写りがアレなのはご容赦下さい。