8月もあっという間に中旬へ、まだまだ暑い「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:阿久悠/作曲:都倉俊一
発売:1978(昭和53)年6月25日(ミー、ケイとも当時20歳)
売上:110.2万枚(オリコン最高1位)
1978(昭和53)年6月に発売されたピンク・レディー8枚目のシングル曲です。
ちなみにピンク・レディーが正式表記なんですね。ピンクレディー(間に「・」が入らない)かと思っていました。ピンクレディでもピンク・レディでもピンク・レイディーでもなく。
●最後のミリオンセラー
1977(昭和52)年からの約2年間は「ピンク・レディー旋風」ともいうべきピンク・レディーの時代でした。そしてその真っ只中を自分は小学校低学年という年代で過ごしていました。
本当に自分の周りは至る所ピンク・レディーでした。
まずTVをつければ、そこかしこにピンク・レディーは出ていました。歌番組、バラエティー、CMにも。
街へ出れば(田舎でしたが…)、雑誌や商品、食品など色んなものにピンク・レディーの存在がありました。
ピンク・レディーがすごいのは、その人気がレコードセールスにも直結していて1977年の4枚目「渚のシンドバッド」(最高1位。100.0万枚)からこの曲まで5曲連続でミリオンセラー(売上100万枚以上)を記録していました。
しかし「最後」という事は、この曲を最後に以後の曲は100万枚以上売れる事がなくなります。その後の1978年内に発売された曲は、それでも最高1位は獲得していましたが、その後は1位からも離れていく事となり、TOP10からも離れていく事となり…となっていきます。
それこそ人気はもう飽和状態で、後は下っていくしかなかった、という状況でもありました。
●悪魔の声と悲鳴でスタート
悪魔の笑いで始まり、イントロがスタートし、そして女性の大きな悲鳴(ライブではピンク・レディーの2人が全力で叫んでいます)と展開していく、歌わない先から曲の世界観がすごくよく分かる楽曲です。
●モンスターという呼び名
このモンスターたちは、歌詞からしてフランケンシュタインドラキュラの事かな?とか思われ、「モンスター」って当時チビすぎてよく分かってなかったのですが、この頃からそのように呼ばれるようになったのでしょうか?「怪物」というのはその前からありましたし、「怪物くん」なんて、そのずっと前からあったアニメですが、モンスターという呼び名を定着させたのはこの曲じゃないかな?と思ったりました。
●実はかわいいモンスター
女性の目線からして、モンスターと呼ばれる男だけど「この私のかわいい人」とされ、見た目は怖いけど、実はかわいいところがあり、弱いところがある、そういう人物なのでしょうか。
♪そこどけ そこどけ ほうら…ときて、ほうら、ほうら、ほらほら!とくる、この辺りがフレーズとして耳に残りやすい部分でした。
…今、改めてこの2人が歌っている映像を見ましたが、笑顔キラキラで歌っていた裏に彼女たちの睡眠時間は3時間程度であった、と聞くとどうしても、我慢に我慢を重ねて笑顔を精一杯捻出したのかな?とか思わざるを得ませんでした。
何せ昭和の時代、イケイケドンドンというやつで、売れれば売れるほど、無茶遣いで働かせたんだろうな、と当時子供時代に考えもしなかったことが、社会人の目線から見ると感じずにはいられませんでした。
その後彼女たちの人気に陰りが見え始めますが、それはそれでバランスを取るための必然だったのかな、と思ったりもしました。