9月もお彼岸が近づくというのに猛暑日さながらの「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
発売:1992(平成4)年6月3日 (当時42歳)
売上:10.5万枚(オリコン最高9位)
1992(平成4)年6月に発売された矢沢永吉さん31枚目のシングル曲です。
●デビュー20周年
1972(昭和47)年に伝説のロックバンド「キャロル」としてデビューした永ちゃん。この年がデビューから20年の節目の年で、その後同名アムバルがリリースされた際も「矢沢永吉、20年目のロックン・ロール」なる表記がなされていました。
今は、それから30年も経って永ちゃんはデビュー50周年を迎え一昨日9月14日には73歳の誕生日を迎えました。
70歳を過ぎた今もまだキング・オブ・ロックとして第一線に君臨しているなんて、当時から想像できたものでしょうか?
●原曲はキャロル時代
この曲は当時の新曲ではあったものの、元の曲はキャロルのラストライブで歌われていたものでした。(ただし正式なスタジオ録音の音源はリリースされていません)
当時は全面英語詞でしたが、このリリース時に松本隆氏が日本語詞を書き下ろしています。この曲の2週間後に同じ曲のEnglish versionの形でシングルリリースされており、同じ曲の日本語と英語とはいえ、永ちゃんのシングル史上最も短いインターバルでのシングルリリースとなっています。
原曲はキャロルラストライブでかなりハイスピードで歌われていますが、永ちゃんのソロ名義で正式な音源化されたこのシングルではかなりゆったりとしたテンポとなっています。
YAZAWAロック等とよく言われますが、その特徴は早口で捲し立てない、歌うテンポ自体はスローで、例えば1分あたりの歌う語数?は他のロック歌手よりかなり少ないと思います。特に日本語詞はスローで、英語詞は早いですが、そこに大きな特徴がある訳です。
●歌詞
松本隆氏書き下ろしの歌詞は、男たちにチヤホヤされてるいい女然とした女だけど、実際のところ薄っぺらくてスケスケで、俺はごめんだぜという感じでしょうか(笑)
●BOSSの頃
このシングルが出た後に、缶コーヒー「BOSS」の初代CMキャラクターに起用され長年務めていましたが、このBOSSが彼の代名詞のようにもなりました。その前にボスと呼ばれていたようですが、このCMがそのニックネームイメージを決定づけたといえます。
もっともこのCMで演じていたキャラは、冴えない中年サラリーマン的役どころが殆どで、およそBOSSとはかけ離れていたものでしたが…
それまでTVには出ない、と公言していたともいわれる永ちゃんも、この頃から少しずつメディア露出するようになり、それまでのイメージとは違ったコミカルな面も見られるようになり、新しいファン層を得られていく事となっていきます。
●同名アルバム
このシングルリリース3週間後の1992(平成4)年6月24日に同じ「Anytime Woman」というタイトルのアルバムがリリースされました。
デビュー20周年記念だからか分かりませんが、それまでとはまた違った形で、気合の入ったロックナンバーが多いように思えました。バラード比率がいつもより少ないような…。
タイトル曲であるこのシングルも1曲目に入っていますがEnglish Versionの方はここには収録されていません。
●c/w
カップリングはアルバムにも収録されている「アンジェリーナ」というバラードの秀作です。穏やかな雰囲気で永ちゃんの楽曲にしては「かわいらしい」感じのナンバーです。