9月に入り、朝晩めっきり涼しくなった「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:せきけんじ/作曲:矢沢永吉
発売:2009(平成21)年6月3日 (当時59歳)
売上:1.0万枚(オリコン最高13位)
2009(平成21)年6月に発売された矢沢永吉さん52枚目にして、現時点で最新シングルです。
●最新シングル
前述の通りですが「永ちゃんのシングル曲」はもう14年もリリースされておらず、現在73歳、今月14日で74歳になる永ちゃんのシングルは50代(60歳になる直前ですが…)が現時点で最後となっています。
この間アルバムリリースはしているのですが、なぜか2010(平成22)年以降は全くシングルを出していないのです。
●唯一の紅白
この曲の発売された2009年大みそかのNHK紅白歌合戦にサプライズで登場し、その直前まで出演がシークレットだったといいます。
その時に披露したのが、自身の大ヒット曲である「時間よ止まれ」とこの「コバルトの空」の2曲でした。メドレー形式で複数披露は数々ありましたが、丸々2曲分の尺で披露されたのは前代未聞であったといいます。
偶々出たのがこの曲の発売時期だったので披露された格好でしたが、ファンにとっては印象深い曲となったかと思います。
●還暦のロック
この曲は永ちゃんが60歳になる年に発売されています。6月なので、あと3ヶ月で60歳となる時期でした。
今でこそ還暦ロッカーというのは全然珍しくなくなりましたが、当時還暦過ぎのロック歌手は少なかった訳で、いつの時代もシーンの最前線を走り続けてきましたが、還暦も関係ないって感じで颯爽と駆け抜け、また声は還暦を感じさせない「艶」を感じさせました。
ただ、♪イェーイェーなどのシャウトが過剰かなという印象は受けました。
これはこの曲に限らずですが、この時期くらい、永ちゃんが還暦になる前後のアルバム曲でも、「ちょっとシャウトが過剰じゃないかな?」という印象がありました。実年齢に関係なくまだまだイケるぜみたいなアピールなのか…。
永ちゃんの曲は「音源でもシャウトがある」のが惹かれたのは個人的にあります。若い頃の楽曲はそれでウォーーッとなっていましたが、年齢を経てくると、そういう部分は音源では減っていきつつ、ライブでは結構過剰になり、そのギャップでまた高まったわけです。
しかし還暦ごろの永ちゃんがまた音源でシャウト過剰にすると、正直ちょっとくどい感がありました。勿論、年齢を経ても「さすが、まだまだバリバリだな」と思ったことは大前提であり、カッコいいなと思ってる事も大前提でもありますが。これは売り方の問題でしょうか…
●短い歌詞
歌詞を見てみると、2行ずつチョロチョロっと書き連ねてありましたが、すごくシンプルでも短いものでした。
でもこれを永ちゃんが独特のリズムに乗せて、独特の歌いまわしをすると
「YAZAWA流ロック」が成立するから不思議です。
永ちゃんの曲はサウンド自体はスピーディーでビートが効いていても、あくまで節回しはゆっくりで、一語一語を大切にしてる感が昔からありました(自分がそう感じていた、という意味です)。だから短い歌詞でも全然成立するんだろうな、と思っていて、この曲も例に漏れずという感じでした。
●作詞者
作曲は矢沢永吉氏本人で、彼の楽曲は基本全曲本人の作曲ですが、作詞は基本他者に委ねるスタンスで、本作の作詞者は「せきけんじ」氏です。
この方は音楽畑ではなく、一般の財団法人に勤務されていた方で、同じ永ちゃんの2004(平成16)年のアルバム「横顔」の曲で40歳過ぎに作詞家デビューされた方だといいます。
作詞家が夢であり、サラリーマンからの華麗なる転身で「人生大逆転」的な講演をされていたりもするといいます。
さて、この曲以降(2009年以降)リリースされていない永ちゃんのニューシングル、この後新作が出てくることはあるのでしょうか???
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