8月もお盆に突入、台風に備えて計画運休のニュースを聞いた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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発売:1989(平成元)年12月6日 (当時平均17.0歳)
売上:6.1万枚(オリコン最高10位)
1989(平成元)年12月に発売されたribbonのデビューシングルです。
●乙女塾出身
まずは今回初めて取り上げた「ribbon」というアイドルグループについて触れたいと思います。
元々は1989年にスタートした「パラダイスGogo!!」という番組から生まれた「乙女塾」というタレント養成講座にメンバーが入って誕生したもので、同じフジテレビの番組から出た「おニャン子クラブ」と直接的な繋がりはありませんが、その平成版という感じで現れたもので、そこからこのribbonや「CoCo」などのアイドルグループが誕生しました。
といってもこの時期は、「アイドル冬の時代」といわれ、沢山の単体アイドルやグループが現れるものの、長続きせず楽曲も売れず、早々に女優へ転向したり引退したり…というのが、以前に比べてかなり早く、多かったように思います。
●大物女優を輩出
デビューとしては同じ乙女塾出身のCoCo(三浦理恵子さん在籍)が3ヶ月早く、1989年9月にデビューしたのに対して、ribbonは同年12月にこの曲でデビューしました。
メンバーは…、ジャケ写を見て気づいた方もいるかもしれませんが、永作博美さん(当時19)がいて、松野有里巳さん(当時16)、佐藤愛子さん(当時16)の3人のメンバーで活動していました。
そう、永作さんが今日のような大女優になる前に、このアイドルグループで活動をしていたのであり、当時はそんな国民的人気はありませんでしたが、アイドル自体がマイナーな存在だったという時代背景もありました。
その象徴的な出来事として、このグループは明確なラストシングルや解散コンサートがないまま自然消滅してしまい、1994年頃に活動停止したと思われる、という事だけが残っていて、各人の事情があったようですが、アイドル活動に重きを置かれなくなってしまっていた事が窺えました。
●センター交代
ribbonというと知っている方は永作さんがセンターのイメージがありますが、この曲では松野さんがセンターを務め、ジャケ写でもその形になっていました。
しかし次のシングルからは永作さんがセンターになっています。ちなみに永作さんが最年長で、松野さんが2つ下、佐藤さんが3つ下という年齢構成でした。
●デートでの心情を歌った曲
正式表記は「リトル☆デイト」で、間に「☆」が入ります。
当時のアニメ「らんま1/2 熱闘編」のオープニングテーマに起用され、ほんの数回だけでしたが流れていました。
この楽曲そのものについて触れると、歌詞的にはデートしてるけど相手にいきなりキスしてこないでほしいとか、彼の事嫌いじゃないけど今はそういうんじゃないの的な、デート歴の浅い女の子の心情を一貫して歌った曲、の印象がありました。
落ちサビ前にセリフのパートがあり、これ大きな聴きどころでもあります。
曲調はポップですが、全体的にダークな雰囲気が漂い、ハイトーンでは歌ったおらず、Aメロでも語尾につれて音が上がるだろうと思って聴いてたら上がらなかったり、消化不良な点がいくつか感じられましたが、これがこの曲の世界観なんだろうと思って、その後は聴くようになりました。
●売行き
オリコン最高10位にランクインし、売上6.1万枚とまずまずの滑り出しでした。
アイドル冬の時代でなかったら10万枚以上売れていたかもしれませんが、順調というところで1993(平成5)年初め頃まではコンスタントにCDをリリースしていく事となります。
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