3月もいよいよ後半になり、ようやく冬の寒さから抜けつつある「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:三浦徳子/作曲:NOBODY
発売:1984(昭和59)年2月1日 (当時18歳)
売上:33.9万枚(オリコン最高4位)
1984(昭和59)年2月に発売された吉川晃司さんのデビューシングルです。
●新しいヒーロー像
それまでのシーンになかったタイプとしてセンセーショナルにシーンへ登場した吉川晃司さん。
アイドルっぽい要素を持ったソロのロック歌手というのは、当時なかなか居らず、フォーク系には少し居ましたが大きなヒットには結びつかず、所属事務所がそのプロモーションに巨額の費用をかけて売り出し、鮮やかに登場しました。
当時18歳で、アイドルっぽい雰囲気をもちながらも、ニコニコと微笑むアイドルとは一線を画した存在であり、それでいてバンドではなくソロでロックを歌い、シルエットは逆三角形のスポーツマンスタイルという、本当に革命的な立ち位置のニューヒーローの登場でした。
この曲でのデビューと同時に映画「すかんぴんウォーク」(本作はその主題歌)での主演デビューも果たし、まさに鳴り物入りでシーンに殴り込みをかけるように現れましたが、そんな彼の登場がもう40年も前とは…いま改めて驚きです。
●莫大なプロモーション
デビュー映画の予算は1億円!、歌手活動に絡む費用は5,000万ともいわれ、
これまでなかったキャラクターには莫大な費用をかけられ、社運を賭けた一大プロジェクトといっても過言ではないレベルでした。
その事務所とは渡辺プロ、いわゆるナベプロで、1970年代は大物歌手からアイドル、バラエティーの大御所まで揃えていましたが、80年代に入るとその影響力が低下し、彼の登場で立て直しを図っている状況だったといいます。
●作家陣
作詞は最近亡くなられた三浦徳子さんで、作曲はNOBODYです。
NOBODYというのは、相沢行夫さん、木原敏雄さんの2人組で、彼らは矢沢永吉さんとは同級生で、そのソロ初期から作詞を担当したり、バックバンドを務めたりなど、永ちゃんと浅からぬ縁のあるメンバーです。
吉川さんの歌の才能についてNOBODYのコメントとして「ひとつの音符に日本語2音が入る歌い方をする」と評していました。
まだこういう歌い方をするメジャーな歌手やバンドが昭和50年代にはなかなか居らず「新しい」と感じられたのだと思います。
●アクション
ハンガーといわれた、逆三角形の筋肉質の身体にダブルスーツを着こなしてホントに10代かよ?と思って当時から見ていました。
意外と?そんなにド派手なアクションをする曲ではありませんが、冒頭の足を高く上げるキックが印象的で、そしてサビに入る時にかかとを上げながら内外に素早く動かす独特の足捌きがまた印象的で、上半身より足の動きの方に見入ってしまいます。
●歌詞
なんといっても印象的だったのはサビでした。
♪thanks、thanks、thanks、thanks モニカ
の部分、この「Thanks」が違う言葉に聴こえる、とよく言われたものでした。
当時、自分は中2でクラスには、その違う言葉で歌いまくる同級生もいた訳で、意図的にそうやって流行らせる狙いがあったのかな?とも感じました。吉川さん自身がTVに出ていた時は「Thanksって歌ってます」と模範解答をしていましたが…。
同時に英語を学校で習っていた時期でもあったので「Thanks」という正しい言葉もちゃんと流行って、何かしてもらって謝意を述べる時に「oh、サンクス!」という奴もいて、これもまたこの曲の影響力の強さを感じたものでした。
かつてあったコンビニの「SUNKS」の語源は知りませんが、意外とこの曲の影響だったりするのかな?この曲がなかったらサンクスはなかったのかな?とか考えたりしたものでした。
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